アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株:クインストリート(QuinStreet):オンラインマーケティング会社

IT

アメリカ成長株: クインストリート(QuinStreet)の概要

クインストリート
QuinStreet Inc
ティッカーコード:QNST
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/QNST/performance

クインストリート社は、グーグルやアマゾンが登場した頃の1999年に設立された比較的に歴史のあるIT企業です。
25年間に渡り、デジタルメディアのパフォーマンスマーケットプレイスを推進するパイオニアとして活動してきました。

パフォーマンスマーケットプレイスとは、広告主とパブリッシャー(広告スペースを提供するウェブサイトやメディア)を結びつけるプラットフォームです。
クリック、リード、売上などの特定の成果が得られた場合にのみ広告主が広告料を支払う“成果報酬型広告”のデジタル広告モデルです。
広告主は成果が得られた分だけの支払いで済むため、効果的な広告配信と成果の最大化が可能となります。

同社は広告主として、保険会社、金融機関、ローン会社、クレジットカード会社、銀行、住宅関連業界と提携しています。
またパブリッシャーとして、ウェブサイト運営会社、ブログ運営者、メディア企業、ソーシャルメディアプラットフォーム、メールマーケティング企業、コールセンター運営会社やその他デジタルメディア企業と提携しています。

デジタルマーケティングという意味では、グーグルやアマゾンのような巨大IT企業と事業が重なる部分もあります。
グーグルやアマゾンも、消費者と製品・サービスをマッチングさせるデジタルプラットフォームを提供しています。
同社の事業にも似た部分はありますが、保険、ローン、住宅、金融などの比較的に高価格で、購入・契約には慎重な検討が必要となる市場に特化しています。

同社はパブリッシャーとしてのデジタルメディア企業と提携する一方、CardRatings.com(クレジットカード)、Money-Rates.com(銀行)、SavingsAccounts.com(金融)、Insurance.com(保険)、Modernize.com(住宅改修)などの消費者と直接つながることができる“比較サイト”も運営しています。

これらの比較サイトは消費者に金融商品、保険、住宅サービスなどの情報と比較検討の場を提供しており、パブリッシャーとしての役割を果たしています。
自社でウェブサイトを運営することで、消費者行動に関する直接的なデータ収集が可能になり、そのデータを使ってサービスを最適化できます。

また、独自のセグメンテーション技術で消費者を細かく分類し、AIによるマッチング技術を使って消費者と広告主を効率的に結びつけるなど、最新のテクノロジーを積極的に取り入れています。

同時に自社の比較サイトに広告を掲載して広告収入を直接得ることで収益源を多様化し、ビジネスの安定性を向上させています。

しかし、ChatGPTのような最近の生成AIの普及は、比較サイトの衰退を招く可能性も考えられます。
比較サイトを参考にしながら自分で検討するよりも、AIチャットに質問した方が手っ取り早いと考える消費者が増えるかもしれないからです。
比較サイトがAIチャットに負けないようにするためには、ユーザー視点の分かりやすい情報、多様な比較軸、レビュー投稿などを充実させて、差別化を強化していく必要があるでしょう。

同社は教育や医療業界など他の分野でのサービスも開始しており、今後さらに新たな市場への進出を図ることで事業を拡大していく予定です。

同社の比較サイトは米国で広く認知され、強力なブランド力を持っており、これを基盤に今後も新たなパートナーシップ先を開拓し、さらに多様な商品やサービスを消費者に提供することが期待されます。
また、データの収集とAIによる分析によって消費者と企業のマッチングをより効率的に行うことで、顧客満足度の向上とともに事業の持続的な成長を実現していくでしょう。

会社ウェブサイト
https://www.quinstreet.com/

 

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