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アメリカ成長株: プロセプト・バイオロボティクス(PROCEPT BioRobotics):低侵襲手術ロボットを製造・開発

ヘルスケア・バイオ

アメリカ成長株:プロセプト・バイオロボティクス(PROCEPT BioRobotics)の概要

プロセプト・バイオロボティクス
PROCEPT BioRobotics Corp
ティッカーコード:PRCT
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/PRCT

 プロセプト・バイオロボティクス社は前立腺肥大症を治療するための“アクアブレーション”という医療ロボットを使った手術システムを開発し提供しています。

前立腺肥大症は肥大化した前立腺が膀胱や尿道を圧迫して排尿障害や頻尿を引き起こします。60代までに男性の50%が発症すると言われていて、全ての男性にとって決して他人事ではない身近な病気です。

治療は薬物療法から始められますが、効果がなかったり時間経過とともに効かなくなってくる場合があるため根本治療には肥大化した前立腺の切除手術が欠かせません。

切除には電気メスやレーザーメスが使われますが、同社のロボットには体へのダメージを減らすためにウォータージェットという水流が使われている点がユニークです。

水が出ているホースの先を強く絞って手に当てると痛く感じますが、もっと細くして水圧を上げると鋭利な刃物のように組織を切り裂くことができます。

同社の外科ロボットは強い水流を発するノズルをコンピューター制御で動かすことで狙った部分だけを正確に切り取ります。

出血が少ないという触れ込みで導入されたレーザーメスは期待されたほどの効果がなく熱による組織の壊死や炭化も伴いますが、ウォータージェットは熱が発生しないため組織や血管へのダメージが更に小さく出血も最小限で術後の治癒も早くなります。

同社のアクアブレーションでは事前の検査で得られた膀胱鏡と超音波による患部の画像情報から各患者に個別の切除プログラムを作りロボットに入力して自動で切除オペレーションを行います。

前立腺の周辺には性機能や排尿に関わる重要な組織があるため切除には精密さが求められますが、ロボットによる自動化のおかげで執刀医の経験や技量に関係なく短時間でムラのない正確なオペレーションが可能となります。

前立腺肥大症は高齢になるほど発症率が上がりますが、手術時の出血が多いため血液の抗凝固薬を常飲する頻度が高い高齢者の手術が困難でした。

しかし、ウォータージェット手術によって出血を抑えられるようになったため、それほどシビアにならずに高齢者にも施術できるようになりました。

医療の発展がもたらす高齢者人口の増加は、前立腺切除手術を必要とする患者の増加を招くわけで、これから同社のロボット手術が活躍する機会がますます増えていくことになりそうです。

会社ウェブサイト
www.procept-biorobotics.com

 

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