アメリカ成長株:オーウェンズ・アンド・マイナー(Owens & Minor)の概要
オーウェンズ・アンド・マイナー
Owens & Minor, Inc.
ティッカーコード:OMI
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/OMI
オーウェンズ・アンド・マイナー社は医療に必要な備品とソリューションを米国と欧州に提供しています。
同社が扱うのは病院で使用する医薬品・医療外科製品・感染防護用品だけでなく在宅患者のための医薬品・医療用品も含まれます。
同社の事業は大きく分けて2つの部門があり、以下のサービスを提供します。
グローバルソリューション部門:
・医療品の在庫と供給の管理サービス
・医療品の流通ロジスティクス、マーケティングソリューション
グローバル製品部門:
・医療外科製品の製造、調達システムの提供と導入サービス
・病院での感染予防のための医薬品と装備の供給
2年近くに及ぶコロナ禍の影響で不急の手術が後回しにされたことで医療外科製品の需要は大幅に減ることになりました。しかし、逆にコロナの流行はそれを補っても余りあるほどの需要増加をもたらしました。マスク、ガウン、フェイスシールド、手袋などの感染防護製品が大量に必要になったからです。
それに加えて、バイデン大統領はマスク着用の重要性を強調していて、ワクチンだけでなく感染防止用品の供給強化を打ち出しています。
実際に米国政府のコロナ対策のための予算が感染防護具に割り当てられることになっており、同社の利益は確実に保証されています。
米国でのコロナ感染はワクチン接種が進んだことで一時収束したように見えましたが、変異種の出現で再拡大していてしばらくはこの状況が続くことになりそうです。しかし、過去のパンデミックがそうであったように永遠にこの状況が続くわけではありません。
いつかは収束して通常の社会に戻りコロナによる需要は消えてしまうかもしれませんが、そうなったとしても控えていた手術の需要が回復してその分を補うことになります。また、コロナ禍でオンライン診療が定着したことや高齢化する米国社会で自宅ケアが増えていることが在宅医療サービスを提供する同社の後押しとなっています。
コロナ禍で一時的に追い風が吹いたというだけでなく、感染状況が今後どうなろうとも同社の業績はこれからも堅調であると言えるでしょう。
会社ウェブサイト
www.owens-minor.com
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