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アメリカ成長株:エヌシーノ(nCino Inc):銀行業務のクラウド型統合プラットフォームを提供

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アメリカ成長株:エヌシーノ(nCino Inc)の概要

エヌシーノ
nCino Inc
ティーカーコード:NCNO
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/NCNO

ノースカロライナ州ウィルミントンに本社を置く、クラウドバンキングを提供する企業です。2011年12月に設立され、2020年7月にNASDAQに上場しました。2021年度の売上は2億429万ドル、従業員は1,115人です。

銀行における商業貸付の手続きには様々な書類の準備が必要で、さらに貸付先の事業内容や財務状況、成長性の審査など、非効率かつとても時間がかかります。この課題を解決するため、銀行員と起業家の2人によってエヌシーノは設立されました。2019年10月には日本法人も設立し、東京に支店を構えています。

エヌシーノは銀行業務のクラウド型統合プラットフォーム「nCino」を提供しています。
顧客管理や新規顧客獲得のための機能のほか、口座開設・融資・預金口座などの銀行業務の機能、さらに信用分析や電子文書管理・レポートおよびダッシュボードといった分析のための機能も備えており、nCinoを利用することで、銀行内の各事業部門のシステムを相互に連携し、各部門間や顧客とのコミュニケーションを改善することが可能です。

代表的な機能の一つとして、法人融資ソリューションがあります。
多くの金融機関では複数部門が同一の顧客と取引することもありますが、各事業部間での情報共有やシステム連携が行われていないことによりデータの二重登録が必要になるなど、非効率な状況が発生します。

一方nCinoの法人融資ソリューションでは、新規顧客獲得から口座開設・融資受付・承認までの融資の一連のフローを銀行全体で共通の単一のプラットフォームで管理することができます。このことにより、フローの中で担当部門が変わった場合でもスムーズに情報共有し、融資後のお客様のサポート提供も行いやすくなります。さらに、セキュアな環境でオンライン上で文書のやりとりを行うことができ、融資受付後の審査・監査の時間を短縮します。

このように法人融資業務の効率化を行うことで融資の実行件数が向上し、データ再入力は92%削減、年間融資契約締結件数は156%増加しているという成果がでています。

また、個人ローンソリューションの機能も備えています。
デジタルバンキングにより顧客はモバイルから口座開設やローンの実行が行え、顧客が店舗を訪れることなく手続きが可能です。オンライン上で手続きできるので、場所を問わず24時間いつでもサービスが利用でき顧客満足度向上に寄与します。

エヌシーノは設立後急激に成長し、米国の急成長企業のランキング「Inc.500」に2度ランクインしました。アクセンチュアやデロイト・デジタル、PwCなどのトップレベルの情報サービス企業と提携し、現在では日本を含む世界各地の1,200以上の金融機関でnCinoが導入され、銀行業務システムの実装と提供をサポートしています。

さらに、American Bankerでは「最も働きたい金融テクノロジー企業」の1位を受賞し、Fobesにおいても「最も有望な米国企業」の1社に選出されるなど、多数の有名な業界ランキングにランクインするなど、社会的評価が非常に高い企業となっています。

2022年1月にはクラウド型のモバイル住宅ローンソフトウェアを提供するSimpleNexusを買収しており、クラウドバンキングにおける地位をさらに強化しました。様々な金融手続きがオンライン上で手軽に行えるように開発を進めており、今後も楽しみな企業です。

会社ウェブサイト
https://www.ncino.com/

銀行のDXを推進するクラウド型統合融資プラットフォーム nCino
nCinoは法人融資・個人ローン・口座開設・顧客向けオンラインチャネルなどの銀行業務を一気通貫でカバーし、世界1,500以上の金融機関の効率化と収益向上をサポートするクラウド型統合融資プラットフォームです。

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