アメリカ成長株: jamfホールディング(Jamf Holding)の概要
jamfホールディング
Jamf Holding Corp
ティーカーコード:JAMF
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/JAMF
ミネソタ州ミネアポリスに本社を置く、ソフトウェア企業です。2017年に設立され、2020年7月にNASDAQに上場しました。2020年度の売上は2億6945万ドル、従業員は1496人です。
jamfはApple製品に特化したソフトウェア企業です。57,000を超える企業・学校・医療機関を中心に製品を提供しており、Apple製品の活用を最適化しています。jamfが提供する製品の中でも代表的なものがJamf PROです。
Jamf PROはApple製品のデバイス管理ツールであり、IT管理者のデバイス管理業務を効率化する様々な機能が提供されています。
企業の発足としてはウィスコンシン大学において数百台のMACの管理を効率化したいという要望を元にjamfが生まれました。
そのため特に教育機関対して強みを持っており、U.S. News and World Reportによる世界のトップ大学10校中全校がjamfの製品を利用しています。そのほか、同レポートにおける最優秀病院、Fortune500の大手企業の大半でも導入されており、デバイス管理機能において非常に高い信頼を得ています。グローバル展開としては10ケ国、日本にも展開されています。
企業や学校においてAppleデバイスを導入する際、IT管理者は各Appleデバイスを配布できるよう、その企業や学校独自の設定やソフトウェアのインストールを含め、全台セットアップすることが必要です。このような作業は社員・学生が入った際や故障等によりデバイスの交換を行う際に毎回必要となり、特に新入社員・新入学生が一斉に入ってくるタイミングでは膨大な作業量となります。
Jamf PROはそのようなセットアップ作業を自動化し、Apple DEP(Appleが提供する企業向けのiOS端末導入支援サービス)を利用すればそのデバイスに触れることなく配備することも可能となります。
組織で新しく必要になったアプリの一括配信も行え、社員や学生にアプリのインストールを促し、インストール状況を監視する必要もありません。さらに企業や学校専用のアプリストアも設けられており、IT管理者が許可したアプリのみユーザーがインストール可能に制御することができます。
また、配布したデバイスの状態管理を行うこともIT管理者にとって不可欠な業務の一つです。
ポリシーと呼ばれる組織のデバイスにおけるルールや、スクリプト利用することで、より柔軟にデバイス管理を行い、状態の把握が行えます。デバイスの情報のレポート化や、不正なセキュリティ設定が行われた場合はアラートを上げる機能、有害なソフトウェアが見つかった際にはそのソフトウェアの規制や全デバイスへのセキュリティ対応の適用を行い、セキュリティインシデントを未然に防止できます。
このように製品を定説な状態に維持するための様々な機能が設けられており、導入後の管理面でも安心です。
IT化が進み、企業だけでなく、教育機関においても学生一人一人が自分のPCを持つ時代となってきました。そのためこれまで以上にPCの配布コスト削減やデバイス管理の重要性が増してきています。jamfはそのような現代において、必要不可欠なソリューションを提供し、高い信頼性を獲得している企業です。
会社ウェブサイト
https://www.jamf.com/ja/
コメント