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アメリカ成長株:インディビア(Indivior):薬物依存のための治療薬開発

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アメリカ成長株:インディビア(Indivior)の概要

インディビア
Indivior PLC
ティッカーコード:INDV
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/INDV/performance

インディビア社は、米国で社会問題となっているオピオイド危機を救うため、依存症治療薬を開発しています。

オピオイドは現在も鎮痛薬として処方されていますが、高い依存性があり“処方される麻薬”とも呼ばれています。一度依存してしまうと、患者は薬物なしにはいられなくなり、違法なフェンタニルなどの強力なオピオイドに手を出して過剰摂取(オーバードーズ)に陥り、最悪命を落とす場合もあります。

同社はオピオイド依存症治療に特化し、30年以上にわたりブプレノルフィン系と呼ばれる依存症治療法のための医薬品の開発・商業化をリードしてきました。
ブプレノルフィンとは、脳内でオピオイドの代わりにオピオイド受容体に結合して過剰な刺激を抑える成分です。

オピオイド受容体に結合することで、渇望感を軽減し、離脱症状を抑える効果があり、依存症の患者が薬物使用から回復するのをサポートします。
同社が開発し、主力製品となっているSUBLOCADE(サブロケード)は、中等度から重度のオピオイド中毒患者を対象とした月1回投与のブプレノルフィン持続性注射剤です。
米国で最も処方されている持続性注射剤であり、2025年には約8億2,500万~8億4,500万ドルの純売上を見込んでいます。

現在は、サブロケードと同じくブプレノルフィン系であるINDV-6001を開発中です。
INDV-6001はサブロケードで確立された治療効果を維持しつつ、月一回注射のサブロケードの持続効果を3ヶ月に1度まで延長するものです。
投与間隔が3倍に伸びることで通院回数を減らし、患者の利便性を向上させ、医療機関の負担を軽減します。
また、医療従事者の管理下で投与される持続性注射剤としての特性を活かし、より長期間安定して体内の薬剤濃度を維持することが期待されています。

現在、INDV-6001は第2相臨床試験の段階にあり、複数回投与における安全性や副作用の評価が行われています。
また、INDV-2000というブプレノルフィン系とは全く異なる作用メカニズムの治療薬も開発しています。
これは脳内で覚醒、報酬、依存性の行動を調整する神経伝達物質であるオレキシンの働きを阻止するものです。オレキシンの受容体に結合し、ブロックすることでオレキシンが引き起こす薬物への渇望や依存関連行動を抑えます。
このINDV-2000は、薬物に対する渇望や再発の引き金となるストレスへの反応を抑制するという、既存の治療薬とは一線を画す革新的なアプローチを採用しています。

オピオイド受容体に直接作用しないため、従来のブプレノルフィン系製剤とは異なる効果、安全性、副作用を持つ可能性があり、より幅広い患者の状態やニーズに合わせた個別化医療の実現を目指しています。
こちらも第2相臨床試験段階で、プラセボ(偽薬)または3つの異なる用量設定でINDV-2000を投与し、その有効性を比較検討しています。

近年、米国はフェンタニルという作用が強力な合成オピオイドによって蝕まれてきました。
オーバードーズによる年間死者数は2022年に約74,000人に達してピークとなり、その後は減少傾向にありますが、これにはオピオイドのための緊急救命薬であるナルカン(ナロキソン)が貢献していると言われています。
しかし、救急救命薬でも救えないケースが多々有り、大事なのはオーバードーズまで行き着く前に対処する点にあります。

同社のサブロケードは、依存症治療薬としてオーバードーズに陥る前に依存症から抜け出す手助けをすることで長期的な解決策を提供し、米国におけるオピオイド危機との戦いに不可欠な役割を果たしています。
緊急救命薬によって死者数は減少しているものの、中毒患者数自体は高止まりしており、より治療の重要性が増しているというのが実情です。

同社には、一向に減らない中毒患者のために、より安全で効果的な治療薬を開発し、提供することで犠牲者を一人でも減らすという重要な使命があり、今後オピオイド危機という深刻な社会問題の解決に一層貢献していくことが期待されています。

会社ウェブサイト
https://www.indivior.com/en

 

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