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アメリカ成長株:ハット8(Hut 8):デジタル資産マイニング企業

IT

アメリカ成長株:ハット8(Hut 8)の概要

ハット8
Hut 8 Corp
ティッカーコード:HUT
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/HUT/performance

ハット8社はビットコインを中心にしたデジタル資産のマイニングを軸に、エネルギーインフラの運営やデータセンターの管理事業を北米で展開しています。

マイニングとは日本語で“採掘”という意味で、コンピュータによる計算によって新しいデジタル資産を生成するプロセスを指します。
マイニングには高性能のハードウェア、電力供給、冷却システム、高速インターネット接続、ソフトウェアなどが必要となりますが、同社は自前でこうしたインフラを所有および管理しています。
また、他社にこれらをサービスとして提供することで収益を多様化し、経営を安定化させています。

マイニングは大量の電気を消費するため発電施設の獲得を進めてきましたが、その結果、自社内での消費にとどまらず、他社のデータセンターや地域社会にも商用電力として供給するまでになっています。

マイニングから始まった同社の事業は、現在以下の3つの分野にまで広がっています。
・自社マイニング
自社でのビットコインマイニングを730 MW(メガワット)のスケールで運営。
2024年第1四半期(Q1)には自社マイニング事業で約1370万ドルの粗利益を上げている。

・エネルギーインフラの構築
1.2 GWのエネルギー資本を持ち、北米全体での電力供給事業を展開。
320 MWのインフラを所有し、最大1,100 MW以上の拡張能力を確保。

・ホスティング・マネージドサービス
顧客にマイニングできる環境を提供し、その対価としての手数料が収益となる。
同社もしくは顧客が所有する設備を利用して効率的にマイニングできるようにサポートするホスティングサービスを提供。
マネージドサービスにはセットアップから運用、保守、トラブルシューティングまでの包括的なサポートが含まれる。

マイニングには膨大な電力が必要であり、マイニング業者にとって電力確保が事業を継続していく上で重要な課題となります。
従来、同社は電力を外部の電力会社に依存していましたが、後にエネルギーの管理やコストの効率化を図るために自社での発電に切り替えています。
現在はカナダのオンタリオ州とアメリカのテキサス州に天然ガスと風力による発電所を所有、もしくは共同所有しています。
発電した電気は自社のマイニングのためだけでなく、外部への販売事業も始めています。

デジタル資産マイニングには「大量の電力を消費して環境に悪影響を与えている」という根強い批判の声があります。
こうした負のイメージを払拭するために、同社は低二酸化炭素排出エネルギーや再生可能エネルギーなどの環境負荷の低いエネルギーの利用を進めています。
同社に限らず、多くのデジタル資産マイニング企業が環境負荷低減を意識して再生可能エネルギーの導入を積極的に進めており、発電所を直接所有する大手のマイニング企業も出てきてます。

何も産まず、ただ電力を浪費するコンピューターを稼働させるだけで金儲けしようという姿勢は、あまり褒められたものではないのかもしれません。
しかし現状を見る限り、結果的にデジタル資産マイニングが再生可能エネルギーの普及に一役買っているという面もあることは否定できません。
同社は今後も再生可能エネルギーの利用を拡大し、地域社会や他の産業にも貢献することで、持続可能な未来を目指していくでしょう。

会社ウェブサイト
https://hut8.com/

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