アメリカ成長株: エイチ・アンド・イー・エクイップメント(H&E Equipment)の概要
エイチ・アンド・イー・エクイップメント・サービシズ
H&E Equipment Services Inc
ティッカーコード:HEES
上場市場:NASDAQ
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/HEES
コロナ後の景気回復により、様々な建設需要が高まると期待されます。また、2020年2月11日に、バイデン大統領は「米国もインフラ整備に強烈に注力する。さもなければ中国に負ける」と宣言しました。再生エネルギー関連、都市のスマート化等様々なインフラ整備が今後進められていきます。今回紹介するエイチ・アンド・イー社(H&E社)は、まさに建設需要・インフラ関連の銘柄です。
同社の業務は、建設機器のレンタル、売却、メンテナンスサービスを行う会社です。具体的には、以下のようなものです。
1)高所作業用機器 : 売上の38%(2020年1月~9月)
・屈折式ブームリフト(Articulating Boom)
・垂直昇降機(Scissorlift)
・垂直型高所作業者(Straight Boom)
・マテリアルリフト(荷物の積み下ろし等に使用)
等々、様々な種類があります。
2)マテリアルハンドリング:売上の28%
フォークリフト等です
3)土木用機器:売上の23%
ブルドーザーやシャベルカー
4)建設・建築現場で使う一般機械:売上の7%
非常に多種にわたります=エアコンプレッサー、エアブレーカー(削岩機のような機械で地面を掘り返す)、タンピングランマー(地面を叩いて圧縮してならす器具)、電気ブレーカー、発電機・ヒーター・照明器具、コンクリ―関連機材・・・等々
5)クレーン:売上の4%
売上高の内訳は、レンタル(2020年1月~9月:58%)、新品の販売(13%)、中古品の売買(12%)、部品の販売(10%)、メインテナンス等のサービスの提供(6%)となっています。
H&E社は1961年にルイジアナ州のバトンルールで建設機械の販売会社として創業されました。創業者であるFrank Head氏とTom Engquist氏の名前から、社名はHead&Engquistでした。その後、M&Aも活用しながら事業地域を拡大し、2002年にICM Equipment Company社を買収した時点で現在の社名H&E Equipmentとなり、2006年に上場しています。
現在、米国で7番目の建築機械レンタル会社で、 23の州に97の拠点を持っています。事業地域は、5大湖周辺地域をカバーしておらず、今後この地域への進出という追加的な成長可能性も持っています。
購入した機器は「キャッシュフローを生み出す資産」であるため、「アセット・バック・ファイナンス」を活用しています。このため「高レバレッジ」の事業内容であると言えます。売上が無いと債務支払いに苦しむものの、逆に売り上げが順調であれば一気に収益が改善します。
コロナにより、2020年は大幅な減収・減益となっています。2020年第三四半期では、対前年同期比で18%の減益、粗利益は25%減益となっています。中古販売は対前年同期比でプラスでしたが、レンタルは19.1%減収、さらに新品販売は42.7%の減収と壊滅的でした。
しかし今後は、コロナ後の米国経済の一般的な設備投資の回復、さらにバイデン政権の積極的なインフラ投資により、フォローの風が吹くと期待されます。景気循環の追い風を受ける成長企業と言えます。
会社ウェブサイト
https://www.he-equipment.com/
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