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アメリカ成長株: ハドベイ・ミネラルズ(Hudbay Minerals):銅を中心とした鉱業会社

鉱工業

アメリカ成長株: ハドベイ・ミネラルズ(Hudbay Minerals)の概要

ハドベイ・ミネラルズ
Hudbay Minerals Inc
ティッカーコード:HBM
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/HBM/performance

ハドベイ・ミネラルズ社は、カナダ、ペルー、米国において金属類の採掘、開発、生産を90年以上にわたって行ってきた多角的な鉱業会社です。
主な製品は銅精鉱で、その他に金、銀、亜鉛なども生産しています。
銅精鉱とは、純粋な銅を取り出すための鉱石で、約30%の銅を含み、残りは硫黄や鉄です。

同社は純粋な金属を抽出するための精錬炉は持たず、原材料の形で出荷しています。
同社の採掘と開発は同社内で完結していて、他社のプロジェクトにサービスを提供することは基本的にありません。

新しい鉱床の探索に積極的に取り組んでおり、将来的な生産の増加を見込んでいます。
例えば、カナダのマニトバ州の約2千箇所の鉱床へのアクセスを進める計画や、フリンフロン(同州内の鉱業都市)の尾鉱再処理(鉱山廃棄物からの再抽出)を行うことで、未利用資源の有効活用を進めています。
これらの活動は資源の最大化と効率的な利用を目指していて、持続可能な成長とポートフォリオの多様化を図っています。

さらに環境管理という観点からも持続可能な採掘方法を重視しています。
効率的な資源の使用や廃棄物の自社管理を徹底し、海外からの輸送や濃縮物の処理に伴う温室効果ガスや硫黄の排出を削減するためにアメリカ国内での生産を強化しています。

地域社会との良好な関係を築くことにも注力しており、持続可能な開発を通じて地域経済に貢献しています。鉱山事業では特に環境対策は重要で、これを怠ると以下のような様々な問題を引き起こす場合があります。
・罰金や訴訟の対象となる法的リスクがあり、直接的な財務負担が増加し、収益性が低下する。
・企業の社会的信用が低下し、投資家や消費者からの支持を失う可能性があり、株価の下落や資金調達に困難が生じることがある。
・鉱山廃棄物の管理不備や鉱山事故・環境災害が発生しやすくなり、その修復コストが企業にとって大きな負担となる。
・鉱山の持続可能な運営が困難になり、長期的な収益性が損なわれる可能性がある。
・環境対策を怠る企業に対しては、規制が強化されることがあり、これに伴う追加コストが発生する可能性がある。

環境対策は短期的にはコスト増加を伴いますが、長期的には企業の持続可能な成長と収益性の向上に寄与する重要な要素です。

銅は金属の中では電気を流しやすい性質を持つため、電線のほとんどは銅線が使われています。最も伝導率が高いのは銀ですが、希少金属であり、価格も高いため“銀線”というものはほとんど見かけません。

最近、銅線に使われる銅の需要が増していて価格も高騰しています。
これは脱炭素を目指す中、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)などに使われる電線の材料となる銅が大量に消費されることが大きく影響しています。
また、近年のデジタル化促進とも関係があり、データセンター、IoT(モノのインターネット)デバイスなどに銅製の部品が多く使われていることも銅の需要を後押ししています。

同社は米国の業界でもトップクラスの銅の生産量があり、高騰する銅価格や国内生産の強化によるコスト削減などの効果もあり、順調に業績を上げています。
社会は今、化石燃料から電気へと大きくシフトしつつあり、銅の需要はますます高まることが予想されます。
この流れに乗って成長を達成しつつ、持続可能なエネルギーの未来に貢献していくことが同社には期待されています。

会社ウェブサイト
https://www.hudbayminerals.com/

 

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