アメリカ成長株:ゲイツ・インダストリアル(Gates Industrial)の概要
ゲイツ・インダストリアル
Gates Industrial Corp PLC
ティッカーコード:GTES
上場市場:NYSE
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/GTES
2021年4月10日現在で、米国のワクチン接種者(少なくとも1回)は人口の35%近くになり、規制緩和も徐々に行われてきました。本格的な「コロナ後の景気回復」が期待されるステージとなっています。
今回紹介するゲイツ・インダストリアル社は、「ニッチな業界でのリーディング会社で、コロナ後の景気回復の恩恵を受けやすい、部品メーカー」です。非常に幅広い業界に商品を提供しています。
ゲイツ社が作っているのはあらゆる機械・器具で使われている部品です。大きく動力伝達部品と液体動力部品にの2つのセグメントに分かれます。
・動力伝達手段(Power Transmission)=エンジンや機械に使われるVベルト (断面が三角形のベルト、あるいはベルトに平行に溝が付いたベルト)シンクロベルト(垂直に溝が彫られているベルト)、ウォーターポンプ等です。
・液体動力伝達部門(Fluid Power :油圧駆動機器に使うチューブ等です。
同社のウェブサイト(日本語のサイトもあります)にアクセスすると、多くの商品が画像つきで紹介されています。
https://www.gates.com/jp/ja.html
同社の顧客市場は、規模としては巨大とはいえないものの、あらゆる類の機械に使われているため、自動車産業、エネルギー産業、機械メーカー、農林業向け機械、等々非常に幅広い分野に広がっています。
2つのセグメントの売上高の中身は、以下のようになっており、「それなりに」メインの生産者であることがわかります。
・動力伝達手段:市場規模は全世界で360億ドル。同社のこの分野の売上は18億ドルで市場シェアは5%です。同社の売上の内、60%が「取り替え需要」であり、確実にリピーターのいる市場です。経済活動が活発になれば「自然に」売上が増加します。景気拡大がいち早く期待できる北米と中国のウェイトは、それぞれ37%、15%となっています。
・液体動力伝達部門:市場規模は全世界で290億ドル。同社のこの分野の売上は10億ドル、市場シェアは3.4%です。同社の売上の内、66%は「取り替え需要」で、北米と中国のウェイトは、それぞれ66%と7%となっています。
今後特に成長が期待されるのが「レクリエーション関連の部品」で、例えば自転車、フィットネスバイク、スノーモービル等のパワースポーツ関連の乗り物用部品です。既に2019年→2020年においても年率20%もの成長をしており、今後も高い成長が期待できます。
コロナ後の景気回復の恩恵を幅広い顧客層からの需要で安定して得られる会社で、2021年の同社の会社予想では、9%~14%の増収と短期的にも確実な成長が期待できます。ニッチ市場のリーディング企業として注目したい成長企業です。
会社ウェブサイト(IR向け)
https://investors.gates.com/overview/default.aspx
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