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アメリカ成長株:Fox Factory(フォックス・ファクトリー):オフロード用乗り物に特化したサスペンション製造メーカー

耐久消費財

アメリカ成長株:Fox Factory(フォックス・ファクトリー)のアップデート

Fox Factory Holding Corp
フォックス・ファクトリー・ホールディング
ティッカーコード:FOXF
上場市場:NASDAQ

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/FOXF

フォックス・ファクトリー社は、オフロード用自転車(マウンテンバイクやグラベルバイク)用のフォークやサスペンション、オフロードを中心とする自動車用のサスペンション等を生産している会社です。

2019年8月に一度紹介しています。
→ フォックス・ファクトリー社の概要

フォックス社は、「プロ」~「レベルの高いアマ」をターゲットに、高い品質の商品開発に焦点をおいています。その商品力は多くの自動車・バイクメーカーや自転車メーカーに対して「新車の部品」として納められており、「競争力」がうかがえます。

例えば自動車メーカーでは、トヨタやホンダ、カワサキやヤマハ等、多くの日本メーカーもクライアントとしています。またマウンテンバイクの有名ブランドである、トレック、メリダ、キャノンデール、スペシャライズド社等が使用しています。

さらに同社の製品は、アフターマーケット(消耗品・交換品の市場)で強みを発揮しています。自動車や自転車のメンテナンスショップや修理工場において「修理品」「アップグレード品」として高い競争力を持っています。

日本でもブランド名「フォックス・レーシング・ショックス」でウェブサイトは作られています。グーグルでは、「フォックス サスペンション」で調べられます。
http://www.ridefox.jp/

前回紹介してから3年間になりますが、同社の製品は「アウトドアの乗り物関連」のため、コロナの悪影響を受けず、業績は好調が続いています。

過去3年間の、同社の売上高を自”転”車向け(Special Sports Group~SSG)と自”動”車向け(Power Vehicles Group=PVG)の2つに分け、全体の売上高とEBITDAは以下の通りです。(単位;100万ドル)

分野 2018年 2019年 2020年 2021年
SSG 282 300 367 579
PVG 337 451 524 720
売上高全体 619 751 891 1299
EBITDA 125 146 176 264

2022年に入っても業績の好調は継続しています。売上高は2022年2Qまでで785百万ドルで、前年同期比29%増加しています。EBITDAも同様に好調で、2022年2Qまでで160百万ドルとなり前年同期比23%増となっています。

好業績を受けて同社の株価は昨年11月までは絶好調でした。しかし、御多分に漏れず、他の小型成長株と同様に金利引き上げ懸念により、2021年11月の185ドルから2022年6月には70ドル割れまで、急落しました。

但し、2022年の業績は、第一四半期、第二四半期ともに市場コンセンサスを上回っています。同社の成長率を考えると、現在のPEレシオ(約25倍)は決して割高ではありません。

同社の製品競争力を背景とする高い成長力を見ると、小型成長株全体の見直しとともに、再び高い評価が復活すると期待しています。今後とも注目を続けたい会社と思っています。

会社ウェブサイト
https://www.ridefox.com/

 

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