アメリカ成長企業

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アメリカ成長株:ドリブン・ブランズ(Driven Brands):全米最大のオートサービスチェーン店

消費者向けサービス

アメリカ成長株:ドリブン・ブランズ(Driven Brands)の概要

ドリブン・ブランズ・ホールディングス
Driven Brands Holdings Inc
ティッカーコード:DRVN
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/DRVN/annual

ドリブン・ブランズ・ホールディングス社は、自動車の修理・部品交換・メンテナンスのサービスを北米中心として世界中にフランチャイズ展開していて、米国では業界最大のオートサービスチェーン店となっています。

オイル・ガラス交換、洗車、塗装、板金、エアコン修理などの14のブランドを持っていて、合併・買収を繰り返すことで拡大を続けています。

よく知られている通り米国は車社会で、修理やメンテナンスの需要は高く、個人経営の小さなモータースが乱立していましたが、同社はここに業界で初めてフランチャイズ制を導入しました。
これにより、店によってバラバラで分かりにくかった自動車の修理が、一つの看板のもとに統合され、低価格で均質なサービスが提供できるようになりました。

修理技術のトレーニングプログラムから資金の準備、市場調査、不動産の選択まで各種のサポートがあり、経験のない人の起業も支援しています。
仕入れに大手の強みを活かし、ベンダーとパートナーシップを結ぶことで良質の部品を低価格で確保しチェーン店に供給しています。

自動車修理の市場は規模が大きく成長もしていますが、その分競争も激しく個人経営のモータースは顧客獲得に苦戦しています。
一方で、チェーン店にはブランド力を背景にした集客力とコストがかかる大規模な広告を本部にまかせられる利点があります。

日本ではオートバックスの事業形態がこれに相当しますが、実はオートバックスは過去に米国に進出したことがあり、すでに撤退しています。
きめの細かい顧客サービスが売りの日本企業でも、長い歴史を持つ車社会で激しい競争にさらされてきた米国の自動車修理業界には刃が立たなかったようです。

コロナのパンデミックやウクライナ紛争の影響で起きているサプライチェーンの崩壊や原材料・半導体の不足によって、米国でも新車販売台数は伸び悩んでいますが、それを埋め合わせる形で中古車市場が伸びています。

新車が作れないこと自体は自動車メーカーや販売店にとっては大問題ですが、温暖化問題やSDGs(持続可能な開発目標)の面から見ると話は違ってきます。

現在、世界的に「環境のために電気自動車に乗り換えよう」というキャンペーンが盛んに展開されていますが、EVであっても製造には多大な材料やエネルギーが必要であり、また廃棄される自動車の処理によって新たな環境問題が引き起こされる可能性があります。

新車に乗り換えるのではなく、修理して長く乗り続ける方が真の意味での環境保護になるのは明らかですが、EVへのシフトの流れは止まらないでしょう。
そうだとしても修理の需要は変わらない上に、EVのための新しい専門技術が必要になった場合にもフランチャイズ店には本部から修理のノウハウや研修を提供できるため対応可能です。

現在、米国では“修理する権利”の拡大が進んでおり、ディーラーが独占していた専門的な修理も一般の修理工場でもできるようになりましたが、この傾向は同社にとってプラスに働きます。

米国の長引く金融引き締めによって今後の景気は不透明ですが、自動車修理ビジネスは不況に強いと言われている上に、中古車市場の活況も後押しとなり当面は安定した成長が見込めそうです。

会社ウェブサイト
www.drivenbrands.com

 

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