アメリカ成長株: コムボールト・システムズ(CommVault Systems)の概要
コムボールト・システムズ
CommVault Systems, Inc.
ティッカーコード:CVLT
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/CVLT/performance
コムボールト・システムズ社は顧客のデータをサイバー攻撃やデータ損失から安全に保護し、管理し、リカバリーするためのソフトウェアとソリューションを提供する業界のトップリーダーです。
同社はデータ管理会社ではありますが、顧客のデータを直接預かるわけではなく、管理・保護のためのソフトウェアやソリューションだけを提供しています。
データが破損したり、失われたり、流出した場合にも基本的にその責任を負うことはありません。
同社の事業は、主に以下の項目に分かれています。
1.データ保護とリカバリー
・データのバックアップとリカバリーを効率的に行うためのソフトウェアを提供。
・災害時のデータ復旧をサポートするソリューションを提供。
・データ管理プロセスの自動化、バックアップの管理、情報に基づいた意思決定をサポート。
2.クラウドサービス
・Commvault Cloudはクラウドベースのデータ保護と管理を提供するサービスで、Operational Recovery、Autonomous Recovery、Cyber Recoveryの3つのパッケージにより包括的なデータ保護と迅速なリカバリーを実現。
3.ソフトウェア・アズ・ア・サービス (SaaS)
・インストール不要のウェブベースであるデータ管理ソリューション(SaaS)を提供。
・顧客は自社クラウド、外部クラウド、内外両方のハイブリッド環境でデータを管理。
4.統合アプライアンス
・データ保護と管理のためのハードウェアとソフトウェアを統合したソリューションを提供。
・データバックアップ、リカバリー、アーカイブ、データ管理の機能を一つのプラットフォームで提供。
5.パートナー管理
・アマゾン、グーグル、マイクロソフトなどのパートナー企業との提携によって提供されるデータ保護・管理・リカバリーを包括的にサポート。
・パートナー企業が必要なリソースやサポートにアクセスできるように設計されたパートナーポータルにより、顧客に対して高品質なサービスを提供できるように支援。
これらの事業を通じて同社は顧客企業のデータ管理の効率化と安全性の向上を目指しています。
最近、サイバー攻撃が激化していて、特にランサムウェア攻撃やフィッシング詐欺などの被害が深刻化しています。
病院、企業、重要インフラなどが狙われたケースでは、データの身代金の相場が数百万ドル(数億円)と言われていて、多額の身代金を支払うはめになる上に繰り返し攻撃されるリスクにもさらされます。
この状態を放置していると、社会システムの崩壊に繋がりかねない重大な危機に直面する可能性もあります。
サイバーセキュリティ対策の強化は一刻を争う急務となっていて、データ保全の重要性はますます高まっています。
重大な社会問題があるところには大きなビジネスチャンスがあるもので、企業や組織が直面するリスクが増大する中、サイバーセキュリティ関連の製品やサービスの市場は急速に拡大しています。
近年はあらゆる分野でDXと呼ばれるデジタル化が進んでおり、以前に増してデータに依存する社会になりつつあります。
それに伴い、これを狙ったサイバー攻撃の複雑化・巧妙化が進むのは避けられないのが現実です。
こうした流れから同社のようなデータセキュリティ事業の重要性が高まっており、同社にとってはこれまで以上に大きな成長機会が訪れています。
データセキュリティのニーズが高まる中で、同社には市場のリーダーとしての地位を確立し、顧客に対して信頼性の高いソリューションを提供していくことが期待されます。
その役割は顧客企業にとどまらず、社会全体にとって欠かせないもので、同社の取り組みは単なるビジネスの枠を超えて社会全体の安全と持続可能な発展に貢献する重要な要素となるでしょう。
会社ウェブサイト
https://www.commvault.com/
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