アメリカ成長株:アクサム・セラピューティクス(Axsome Therapeutics)の概要
アクサム・セラピューティクス
Axsome Therapeutics Inc
ティッカーコード:AXSM
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/AXSM
中枢神経系の障害は、統合失調症、うつ病、自閉スペクトラム症、不安障害、適応障害、アルツハイマー病、てんかん、パーキンソン病などの幅広い病気の症状の原因になることが分かっています。
同社はこれらの症状を緩和するための6種類の治療薬の開発を同時に進めていて、そのうちのAXS-05がうつ病とアルツハイマー病の行動障害を対象としたケースでフェーズ3(最終段階)の臨床実験が進行中です。
AXS-05の主成分であるデキストロメトルファンは50年以上の歴史がある古典的な薬で中枢神経系に働きかける効果があり、主に咳止めとして使われてきました。中枢神経系は様々な病気の症状に関係しているためデキストロメトルファンは幅広い応用が試されていてAXS-05もその一つです。
デキストロメトルファンは体内に吸収されると肝臓で分解され短時間で排出されてしまうのですが、AXS-05では分解を抑える効果を持つブプロピオンと合わせた混合薬にすることで長時間効果を持続させることに成功しました。
デキストロメトルファンを使ったAXS-05とほぼ同じような薬剤を大塚製薬の米国子会社であるアバニア社も開発していて、アルツハイマー病の行動障害に対する治療薬としての承認を目指しています。
アルツハイマー病の行動障害を改善する承認薬は未だに一つも無いこともあって有効な治療薬が待ち望まれており、この開発の進行状況によって大塚製薬の株価が大きな影響を受けるほどです。
アルツハイマー病は患者数が多い上に増加傾向にあり、承認されれば大きな市場の獲得が期待されるため、同社の場合にもAXS-05が無事承認されるかどうかが注目点となりそうです。
会社ウェブサイト
www.axsome.com
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