アメリカ成長株:エーピーアイ・グループ(APi Group)の概要
エーピーアイ・グループ
APi Group Corp
ティッカーコード：APG
上場市場：NYSE（ニューヨーク証券取引所）
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/APG/performance
エーピーアイ・グループは北米を中心に、アジア太平洋、ヨーロッパなど世界中で施設の安全性を確保するための包括的なサービスを提供しています。
事業には以下の２つのセグメントがあります。
1.安全サービス（総売上高の約70%）
・防火ソリューション、暖房換気空調、エントリーシステム（建物の入口における警報及びセキュリティシステム）などに注力。
・防災システムの設計、設置、検査のサービスを提供。
・法令で義務付けられた点検や契約に基づく点検とモニタリングサービスを提供。
・顧客は商業施設、教育施設、医療施設、ハイテク施設、危険物施設などのオーナーや運営者。
2.専門サービス（総売上高の約30%）
・電気、ガス、上下水道、通信などの重要インフラの保守・修理。
・工業プラントと設備の保守、改修、および新規建設に関する技術的なサポートなどの産業プラントサービスを提供。
・顧客は公共・民間の公益事業体、電気通信会社、ハイテク工場、製造業者などの企業や設備。
安全サービスは建物・施設向けの各種安全システムの提供であり、専門サービスはインフラ設備向けの保守・修理が中心になっています。
同社の総売上の7割を占める安全サービスは、主に商業施設、教育機関、医療機関、産業施設など様々な場所で必要とされる防火ソリューションの設計、設置、検査のサービス提供です。
以下のサービスは生命と財産を保護し、火災の発生を防止するために不可欠で、専門知識を持った経験豊富なチームによって提供されます。
・防火ソリューションの設計・設置：消防設備、警報システム、避難計画などの幅広い防火ソリューションを提供する。
・防火ソリューションの保守：定期的な検査、点検、保守によって防火ソリューションの性能を維持し、安全を確保する。
・専門的な防火サービス：消防訓練、消防士の派遣、火災調査などの関連サービスを提供する。
こうした防火ソリューションにより、顧客は対策費を抑えながら、生命と財産を保護し、様々な規制要件を満たすことができます。
同社は2023年9月にChubb Fire & Security社の消防およびセキュリティ事業を買収し、世界最大の生命安全サービスプロバイダーとなりました。
同社の最大の強みは、法令で義務付けられた検査・サービスが収益の50%以上を占める点にあります。
これにより経常的で安定した収益が確保され、顧客との長期的な関係も築けます。
需要が一定の水準を保つことが保証されているため、景気変動の影響を受けにくい傾向にあります。
また、多くの国や地域では建築物や施設の安全性に関する規制強化が進んでおり、安全対策専門の同社のような企業への需要が増加しています。
加えて、同社の事業は主にサービス提供に基づいているため、大きな資本投資が必要な製造業と比べて初期投資や運転資金がほとんどかかりません。
大規模な設備投資や製品在庫を必要とせず、専門的な知識と経験を持つ人材と必要な機器や部品を適切に管理する能力に依存しています。
経済的なリスクが低く、柔軟性が維持されるため、新しい買収先を探したり不測の出費に対応したりすることが可能となっています。
同社の安定した長期契約と低いランニングコストは、豊富な余剰資金を生み出します。この余剰資金が新しいニーズに迅速に対応する開発力と、新規事業へ進出するための買収の基盤となっています。これらの要素が組み合わさることで同社は業界内での競争力を維持しながら、今後もさらなる成長を達成していくと期待されます。
会社ウェブサイト
https://www.apigroupinc.com
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