アメリカ成長株:アライアンス・ランドリー(Alliance Laundry)の概要
アライアンス・ランドリー・ホールディングス
Alliance Laundry Holdings Inc
ティッカーコード:ALH
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/ALH/performance
アライアンス・ランドリー・ホールディングス社は、業務用洗濯機器の設計・製造・販売における世界最大のメーカーです。
北米を中心に世界展開しており、北米に限れば商業ランドリー市場で約40%のシェアを持っています。
世界150カ国で事業を展開するグローバルリーダーであり、その規模は2位の競合他社の2倍以上に達します。
用途や顧客層に応じて主に以下の3つのマーケット部門向けに製品とサービスを提供しています。
1.施設内洗濯(OPL)
・施設内での大量・高品質な洗濯を支える包括的なシステム。
・病院、介護施設、ホテル、レストラン、工場、軍、公共機関など、施設内に自前のランドリー設備を持つ顧客向けの事業。
・衛生、品質、稼働率、総所有コスト(購入してから廃棄するまでの全期間にかかる全ての費用)に優れており、医療・ホスピタリティ向けの専用機や、デリケート衣類向けの高品質な処理機など、用途別に最適化された業務用洗濯機・乾燥機を提供。
・2024年の売上では、この部門が約3割を占め、安定成長かつ景気変動耐性の高い柱と位置付けられている。
2.コインランドリー(Vended)
・セルフサービスや洗濯代行サービス向けの機器。
・コインランドリーやセルフサービス型ランドリー、洗濯代行サービス付きコインランドリーなどのオーナーや施設事業者向けのビジネス
・高耐久・高稼働前提の洗濯機・乾燥機に加え、多店舗経営向けのデジタルプラットフォーム、キャッシュレス決済、運営支援サービスまで含めたソリューション。
・2024年の売上では、この部門が42%と最大カテゴリーであり、都市化が進む新興国でのコインランドリーの普及や店舗のリニューアル・大型化が成長ドライバーとなっている。
3.家庭用商業品質モデル(CIH)
・商業レベルの耐久性と品質を備えた家庭用洗濯機・乾燥機。
・住宅市場をターゲットに、Speed Queenブランドの商業品質の洗濯機・乾燥機を家庭向けに提供する事業。
・一般的な家電洗濯機よりも耐久性、信頼性、総所有コストを重視する顧客(ヘビーユーザー、高所得層)を狙った、ニッチだが高付加価値な製品。
・2024年の売上に占める割合は3%とまだ小さいものの、北米を中心に「家庭で業務用クオリティを求める」というニーズの拡大が成長を促進している。
以上のように、OPLはヘルスケアやホスピタリティ分野での安定した買い替え需要、Vendedは都市化やキャッシュレス決済の導入による進化、CIHはブランドによる高い信頼性を背景として北米での成長を牽引しています。
ランドリー需要は、人々の生活の根幹を支えるインフラに近い性質を持っており、景気が悪い時でも需要が減少しにくく、安定していると言えます。
景気が悪化して住宅購入を控える人が増えて賃貸住宅や集合住宅の利用が増えると、共用ランドリーやコインランドリーの利用者はむしろ増加するのです。
また、ランドリー機器は壊れたら修理するか買い替える必要がある耐久消費財である点も重要です。
嗜好品とは異なり、故障したまま放置することが難しいため、一定の買い替え需要が常に存在します。
事実、同社はリーマンショックやコロナパンデミックでも深刻な影響を受けることなく高い安定性を維持してきた実績を持っています。
Speed Queen、Huebsch、UniMac、Primus、IPSOという5つのプレミアムブランドを展開しており、あらゆる市場ニーズに対応しています。
約25kgを一度に処理できるスタック・タンブラー(2段式乾燥機)や、新興市場向けの戦略製品Stax-Xなど、市場のニーズに合わせた新製品の開発・導入も進めています。
また、業界初のアプリ不要のキャッシュレス決済ソリューションであるScan-Pay-Washの導入など、デジタルプラットフォームによる利便性の向上を図っています。
生活に不可欠で景気変動に強いランドリー需要を、複数のマーケット部門、多彩なブランド、最新のデジタル技術を通じて捉えることで、現在も同社は持続的な成長を実現しています。
会社ウェブサイト
https://alliancelaundry.com/

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