アメリカ成長株: アクセリス・テクノロジーズ(Axcelis Technologies)の概要
アクセリス・テクノロジーズ
Axcelis Technologies Inc
ティーカーコード：ACLS
上場市場：NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/ACLS
マサチューセッツ州ビバリーに本社を置く、イオン注入装置メーカーです。1995年に設立されました。2015年度の売上は3億149万ドル、従業員は778人です。アクセリス・テクノロジー株式会社として日本法人も存在し、東京および福岡にオフィスを構えています。
アクセリス・テクノロジーズ（以降アクセリス）では半導体製造の際に用いられるイオン注入や洗浄装置などの処理装置を製造しています。世界中の半導体チップの製造業者にそれら機器を販売し、半導体デバイス製作プロセスにおいて最も重要な工程の一つとも言われるイオン注入装置の設計・製造・製品サイクル全体のサポートを通じて、半導体メーカーの製造を支えています。
そもそもイオンとは、正または負の電気を帯びている原子・分子のことです。そしてイオン注入とは、上記のようにイオン化した物質を固体に注入することによって、その固体の特性を変化させる加工方法です。
半導体製造における前工程などでは、イオン注入を用いることによって、ウェーハ（円形の薄い板のような半導体の部品素材）を加工し、半導体デバイスの特性を向上させることができます。
アクセリスのイオン注入装置「Purion」シリーズは、最低限のコストで最高レベルの精度・純度・生産性をもたらします。「Purion」シリーズでは中電流、高電流、及び高エネルギー注入装置の3種を提供しています。また、フッ素ベースのドーパント（不純物）を含むガスによって一過性の障害防止や、タングステン金属汚染の削減によって注入装置の性能を最適化します。
具体的にはイオン注入装置はどのような場面で必要になるのでしょうか。スマートフォンやスマートウォッチなど、モバイル電子デバイスが小型化・スマート化するのに伴い、半導体メーカーは高性能かつ10nmもの極めて小さな半導体の部品をますます多く生産する必要が出てきています。
そのような課題を解決するため、同社のイオン注入装置を利用することによって正確な角度制御・微粒子および金属汚染の制御などを行い、高品質な半導体の生産性を高めてくれます。生産性としては、他社と比類のない毎時約500ウェーハの処理量を誇ります。
2021年、アクセリスはFobesにおいてアメリカの最優秀中小企業に選出されました。世界中で半導体不足が深刻化している現在、半導体の生産性を高めてくれる製品を提供するアクセリスは半導体業界において不可欠な企業であり、今後もますます成長していくと思われます。
会社ウェブサイト
https://www.axcelis.com/
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