米国小型成長株の投資信託のパフォーマンス比較：2020年4月30日時点

2020年4月30日時点で、米国の小型成長株インデックスである、ラッセル2000グロースおよびラッセル2000をベンチマークとする、投資信託のリターンを比較しました。

(円建てリターン)

（注１）
ファンド名の正式名称は下記の通りです。
R2000G:ラッセル2000グロース：ベンチマークです。
SBI：ＳＢＩ米国小型成長株ファンド
BR：ブラックロック米国小型成長株式オープンＡコース（為替ヘッジなし）
SMAM：三井住友DS－米国小型ハイクオリティファンド（資産成長型）

（注２）
SBIの米国小型成長株は、日本でのファンド設定が2019年11月29日であり、国内投信の長期データが取れないため、運用をしているドリーハウス社のウェブサイトより、米国小型成長株（個人投資家向けクラス）のドル建てのリターンを掲載しました。

比較対象としてラッセル2000グロースのドル建てリターン、SP500、SP500のインデックスファンドも掲載しました。

(参考情報：ドル建てリターン)

SBI-DH: Driehaus US Small Cap Growth Investor Class (DVSMX)
SBI米国小型成長株ファンドと同じファンドマネージャーが、同じ投資戦略で運用しているファンドです。

VSP500 ： Vanguard 500 Index Fund Investor Shares (VFINX)
ヴァンガード社が米国で運用しているSP500のインデックスファンドです。

米国の小型成長株インデックスである、ラッセル2000グロースは、この5年間は主要インデクスであるSP500にアンダーパフォームしています。
しかし、アクティブ運用をしているSBIのファンド（を運用しているドリーハウスの米国でのドル建てファンドは）、ラッセル2000グロースのみならず、SP500のインデックスファンドも過去3年および5年の期間において大幅にアウトパフォームしています。

尚、米ドル建てのアメリカのファンドは、円建ての日本のファンドと直接比較することはできません。為替のコストや、運用手数料の違いなどがあるためです。このため、あくまで「参考情報」として見てください。

→　ラッセル2000グロースとSP500の長期比較について

データソースはこちら
→　SBIの米国小型成長株を運用しているドリーハウス社のウェブサイト
→　ヴァンガード社のウェブサイト

（注3)
2020年5月末になると、SBI米国小型株が設定から半年になります。このため、SBI証券や楽天証券のウェブサイトで掲載されているように、過去1ケ月、6ヶ月、1年、3年、5年という形で、掲載する予定です。

（注4）前回までは、中小型成長・小型成長の２つのカテゴリーを対象としていましたが、今回からは「ラッセル2000グロース」あるいは「ラッセル2000」の米国小型成長株・米国小型株を投資対象とするファンドだけを対象としました。

理由は、以下の2つです
–    中小型成長株ではなく、小型成長株に注目していること
–    ラッセル2000グロースとの比較は、それをベンチマークとしているファンドだけを比較しないと、比較する目的（＝ファンドマネージャーの腕を見ること）が達成できないこと

例えば、2020年1月～3月にパフォーマンスの良かった明治安田米国中小型成長株式ファンドは、4月は13.86％でした。ラッセル2000グロースに3％近く負けていますが、これは投資対象が異なるからです。（明治安田は「中小型成長」に投資する）

このため、今回から、ファンドマネージャーの腕をフェアに比較するために、中小型成長株は対象から外しました。