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アメリカ成長株:コルファックス(Colfax): 近年、整形外科用デバイスの製造・遠隔医療サービスに注力

ヘルスケア・バイオ

アメリカ成長株:コルファックス(Colfax)の概要

コルファックス
Colfax Corp
ティッカーコード:CFX
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/CFX

コルファックス社、最近その事業内容を大きく変えている会社です。現在、製造技術(ESAB)と医療技術(DJO)の2部門から成る事業を展開しています。

ESABは従来からある事業で溶接装置、切断機器、自動溶接および切断システム、および消耗品を提供しています。一方、DJOは、近年急速に注力している事業で、整形外科用の耐久性医療用具、遠隔医療を支援するソフトウェア、およびサービスをそれぞれ提供しています。

コルファックス社の子会社であるDJOは“耐久性医療用具”を製造販売しており、これは患者が直接身に付けたり日常で使用する医療器具で、車椅子、松葉杖、ベッドなどを含んでいます。

DJOの製品は主に整形外科で使用するリハビリ用固定具であり、“人を動かし続ける”という理念に基づき、固定すべき部分は固定し、動かせる部分は動かすことを目的に設計されています。

例えば、膝の怪我や手術からの回復を考えた時、固定されている時間が長くなればなるほどリハビリに時間がかかってしまうことになります。しかし、同社の製品では膝に負担をかけないようにしながら膝をある程度自由に動かせるため、固定とリハビリを同時進行で行うことができます。こうすることでリハビリ期間が大幅に縮小されるため、医療費の削減、経済損失の縮小に貢献します。

日本でもサッカーやアメフトなどのスポーツ選手、スノーボードやスキーの愛好者の間でDonJoyのニーブレース(膝関節固定帯)が有名で、軽くてズレにくいと高く評価されていますが、このDonJoyはDJOの持つブランドの一つです。

患部の形状にフィットさせるためにオーダーメイドで作成されるものがほとんどですが、日本からでもオンラインでオーダーすることが可能で、後日製品が国際便で届けられます。

DJOはこのオーダーメイドシステムを更に遠隔医療にまで発展させていて、耐久性医療用具を提供する企業が広く使えるようなソフトウェアの開発、および各種手続きの自動化から保険の請求までを含む総合的なサービスの提供をしています。

オーダーメイドのためには診察と採寸が必要になるのが普通ですが、同社のサービスでは一連の流れがオンライン化され、全てを“非接触”で済ませることができます。オンラインでやり取りするためには情報をデータ化して整理する必要があり、同社のシステムはこうして蓄積された情報を利用して財務状況の改善や効率的な在庫管理も可能にします。

感染症が蔓延して世界中の都市がロックダウンされ、他人との接触が厳しく制限される状況になった結果、遠隔医療がかつてなく重視されるようになりました。

オンライン化の流れは医療業界以外でもテレワークの導入などで進められていて、様々な業務の効率化が加速していくことになるでしょう。このような流れを前もって進めてきたコルファックス社の先見性が、今後の成長を支えると期待しています。  

会社ウェブサイト
www.colfaxcorp.com

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