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アメリカ成長株:AMNヘルスケア(AMN Healthcare) 全米の病院に医療人材ソリューションを提供

ヘルスケア・バイオ

アメリカ成長株:AMNヘルスケア(AMN Healthcare)の概要

AMNヘルスケア・サービシズ
AMN Healthcare Services Inc
ティッカーコード:AMN
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/AMN

日本では医療従事者の人材派遣が長らく禁止されてきましたが、2006年に条件付きで看護師の派遣が解禁されました。

人材派遣には、ピンはね、低賃金労働、人身売買、都合の良い調整弁、などの悪いイメージが一般的にありますが、慢性的な人手不足に悩む病院経営の側にとっては救いの一手となったことは否定できません。

しかし反対論も根強くあって、チーム医療を壊す、医療ミスを招く、責任の所在があいまいになるなどと言われています。

一方アメリカに目を向けてみると、さすが自由の国というだけあって看護師だけでなく医師の派遣までも認められています。しかし米国の場合も、チームワークが乱れることによる医療の質の低下が問題視された結果いくつかの州で規制が導入されて広まりつつあります。

人材派遣が様々な問題を抱えていることは確かですが、良い面と悪い面の両方あるから成り立っていることも確かです。医療分野のおける“働く側”と“病院側”のメリット・デメリットを以下にまとめてみました。

働く側:
(メリット)
・市場原理が働くために比較的高い賃金が得られる
・様々な現場に関わることで知識やスキルを習得できる
・ワークライフバランスを実現できる
・煩わしい人間関係から開放される

(デメリット)
・新しい技術の学習は自身の独学に任される
・自分の専門分野と病院の求人が一致しないこともある
・福利厚生が手厚くない
・契約が複雑で面倒、雇用が保証されるわけではない

病院側:
(メリット)
・教育費用がかからない
・福利厚生費を負担がない
・人手不足による倒産を避けられる
・面接などの採用手順を省ける
・適所適材を即戦力として採用できる

(デメリット)
・市場原理が働くため賃金は割高になる
・雇用期間・条件、看護法と能力
・ライセンスなどのミスマッチが起こる

AMNヘルスケア・サービシズは創業30年の老舗人材派遣会社であり、長期に渡って蓄積されたノウハウを活かして医療人材派遣の抱える様々な問題の解決法を提供します。

同社のサービスの特徴は以下の通りです。
・全米最大の医療人材ネットワークから最適な看護師、医師、薬剤師、技術者、セラピストなどを見つけ出す
・厳密な評価プロセスによってスタッフのレベルを高いレベルに維持
・永続勤務、短期、日割り、バカンス、など多様な働き方に対応
・NPDB(全米医師データバンク)によるスタッフのライセンス、訴訟履歴、制裁履歴、犯罪歴、薬物使用、をチェック
・医師、看護師に加え、様々な療法士、医療技術者、薬剤師まで病院に関わるほとんどの分野の人材を網羅
・資金が不足している病院のために人材管理、事務処理の自動化、電子カルテによる合理化でコストダウンを実現

日本では医療従事者の人手不足が万年化して久しいですが、その状況はアメリカでも同様で、医師、看護師の半数が過重労働や非効率的なシステムのために燃え尽き症候群に陥っていると言われています。

日本では正規雇用に比べて敬遠されがちですが、アメリカでは派遣という雇用形態をあえて選ぶ医療関係者が増えています。これは、派遣を選ぶ医師の多くはライフワークバランスを重視していて、派遣という立場が持つ自由度の高さがこれを実現するために重要だからです。

医療現場が疲弊している状況は早急に解決すべき問題で、同社の提供する医療行為以外の煩雑な作業の電子化、自動化が手助けになることは間違いありません。それに加えて、派遣には固定された常勤スタッフで疲弊しきった職場に新しい風を吹き込む効果もあって、派遣スタッフの提案が労働環境の改善につながケースもあるようです。

新型コロナウイルスが世界的に流行している現在、各国の医療現場は更に過酷な状況になってきており、平常時の雇用調整だけでなく今のような緊急事態においても医療人材派遣会社が持つ人材配置と効率化の手腕が発揮されることになるでしょう。

会社ウェブサイト
www.amnhealthcare.com

 

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