2020年3月27日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、787.76で終わりました。一週間前に比べて、86.54ポイントの急反発(+12.34%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+12.84%)やSP500(前週末比+10.26%)も大幅反発となりました。
米国政府の2兆ドルを超える巨額な経済対策により、一気に買戻しが入り、市場全体のパニック状態が一時的に収まった一週間でした。
今回の下落局面の下落率・反発率を「週末ベース」でみるとピーク=2月14日、底=3月20日、現時点までの戻り=3月27日を比較すると、
① ピーク→底までの下落率 (2月14日→3月20日)
② 底→現時点までの戻り率 (3月20日→3月27日)
③ ピーク→現時点までの下落率 (2月14日→3月27日)
インデックス | ① | ② | ③ |
NYダウ | -34.78% | +12.84% | -26.40% |
S&P500 | -31.81% | +10.26% | -24.81% |
ラッセル2000成長 | -38.21% | +12.34% | -30.58% |
小型成長株は、
① 主要インデックスに比べて大きく下落し、
② それなりに反発しているものの
③ まだ現時点でのダメージも相対的に厳しい状況
であることがわかります。
ここ数週間のコメントにも書いている通り、「金融・財政政策」だけではこの市場の波乱を抑えるには力不足であり、やはり相場の明確な底入れは「効果がある既存薬の処方箋」が見つかることが必要となります。
しばらくは、「実体経済の悪化という下げ材料」と「財政・金融政策という買い支え材料」の綱引きで、「上下に大きく振れるが、トレンドとしては横ばい相場」になるとみています。トレンド自体が反発に向かうには、「薬の成果」が必要と思っています。
グーグルで「コロナ 薬」と検索すると、毎日かなりのニュースが出てきます。そろそろ「具体的な成果」がわかり始める時期では?と思っています。プラスの効果が報告されることを、切望しています。
波乱相場が続くので、引き続き実績のあるファンドマネージャーが運用している米国小型成長株ファンドを、「毎日少しずつ購入」するような方法が良いのでは、と思っています。
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