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アメリカ成長株: ソーア・インダストリーズ(Thor Industries):レクリエーション用車両メーカー

鉱工業

アメリカ成長株:ソーア・インダストリーズ(Thor Industries)の概要

ソーア・インダストリーズ
Thor Industries Inc
ティッカーコード:THO
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/THO/performance

ソーア・インダストリーズ社は、キャンピングカーやトラベルトレーラーなどRV(Recreational Vehicle)の世界最大のメーカーであり、多数のブランドを束ねるホールディング企業です。
誰もが「どこへでも行き、どこにでも滞在する」ことを可能にする包括的なRVのラインナップと旅行ツールを提供しています。

キャンピングカーは、フォードやメルセデスなどの大手自動車メーカーの車両をベースとして、独自の居住空間(リビング、キッチン、ベッドルームなど)を設計・製造し、組み付けて完成させます。
同社は北米および欧州市場の多くの主要なRVカテゴリーで高い市場シェアとトップクラスの地位を維持しています。

自走式のキャンピングカーは、A~Cまでの3つのクラスに、けん引式はトラベルトレーラーとフィフスホイールに分けられています。

クラスAは大人数用の大型バスのサイズ、クラスCは中型のトラックサイズ、クラスBはハイエースほどのバンサイズです。
トラベルトレーラーは自家用車の後ろに取り付け可能な手軽なタイプであり、フィフスホイールは大型で豪華なタイプで、けん引車側に特殊な連結装置が必要です。

2025年3月時点で各カテゴリーにおける同社の市場シェアは以下の通りです。

・クラスA:49.8%(北米No.1)。
大型バスに近いフルサイズのモーターホームで、居住性、収納、装備が最も充実していて長期滞在やフルタイムRV(移動生活)向き。
道路を走行する車両の中でも最大級であり、商用トラックやバスと同じ骨組みと構造で製造。

・クラスC:46.8%(北米No.1)。
トラックやバンの荷台側に居住部分を載せたタイプで、運転席上にベッドスペース(キャブオーバー)がある。
クラスAよりも小さいため低燃費で運転しやすく、家族旅行に十分なベッド数と装備を確保しつつ、価格も中程度に収まるバランス型。

・クラスB:40.0%(北米No.1)。
バンやミニバンのボディをそのまま使い、内装だけキャンピング仕様にしたコンパクトなモーターホーム。
日常使いもしやすく機動性・燃費に優れる一方で、ベッド・収納・水回りスペースが限られ、長期滞在よりは短期旅行向き。

・トラベルトレーラー:38.7%(北米No.2)。
普通のヒッチボール(連結部が自在に動くけん引具)を使って車両後部に連結するタイプで、SUV、ピックアップトラック、ミニバンなど幅広い車でけん引可能なモデルが多い。
サイズ・価格帯のバリエーションが広く、入門向けの小型モデルからファミリー向けの大型モデルまである。

・フィフスホイール:36.6%(北米No.1)。
ピックアップトラックの荷台に専用の第5輪(フィフスホイール)を設置し、その真上付近で連結するタイプ。
連結ポイントが車軸付近になるため安定性が高く、より大きく重いボディをけん引できる。
居住スペースが非常に広く、ロフト状の前方ベッドルームや多くの収納を備えた“動く家”に近いレイアウトが可能。

ほとんどが40%前後のシェアを持ち、その中でクラス別・車種別にみると多くのカテゴリーでトップ、またはトップクラスのポジションを占めています。
また北米だけでなく、欧州と合わせて約4千億円(約96億ドル)の売上規模を持ち、世界約25か国、約3,500の独立系ディーラー網を通じて製品を販売しており、RV分野で世界最大級のシェアを有しています。

RV市場はコロナ禍に、感染を避けつつ自由に旅ができるツールとして人気を博し、コロナバブルと言ってよいほどの成長を見せました。
現在は落ち着いているものの、アウトドアレジャーへの関心は依然として高い上に、ライフスタイルの多様化や働き方の柔軟性の向上により、RVに対する長期的な需要は今後も堅調ではないかとの見方もあります。

コロナ禍で普及したリモートワークが定着し、RVは単なるレジャー用品ではなく、移動可能なオフィスやワーケーション用の第2の家としての役割を担うようになった点も需要を後押ししています。
こうしたトレンドによりRV市場は、ただの一時的なブームにとどまらず、持続的な成長が期待されています。

同社は現在、新たな技術やデザインの導入、環境負荷の低減などにも積極的に取り組んでいます。
例えば、スマートホーム機能の搭載や、よりモジュール化された可変性に富む内装デザインの導入を進めています。
スマートホーム機能により、ユーザーはRV内の様々なシステム(暖房、照明、監視など)をモバイルアプリによって遠隔で操作・監視できます。

また、RVの電動化・ハイブリッド化も進めており、環境性能の高い製品を増やすことで、環境意識の高い層からの支持や、燃料価格変動のリスク軽減も期待されます。このような取り組みにより、市場の活性化とともに、より広範な層へのアピールを進めています。

現在は世界的なインフレ傾向にあり、消費者の購買力低下、原材料・人件費の値上がりによるコスト増がRV市場に強烈な逆風となっています。
この逆風の中で、同社が持続的な成長を維持し競争力を保っていけるかどうかは、市販価格の適正化、コスト管理の徹底、新技術や付加価値の高い商品開発にかかっています。

今後、RV市場全体を盛り上げていくためにも、業界のトップブランドである同社がRVの新しい魅力、機能、価値やライフスタイルを提案し、新たな顧客層を発掘していく重要な役割を担っていると言えるでしょう。

会社ウェブサイト
https://www.thorindustries.com/

 

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