アメリカ成長株:バーテックス(Vertex)の概要
バーテックス
Vertex Inc
ティッカーコード：VERX
上場市場：NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/VERX/performance
バーテックス社は主に間接税に関連するソリューションを提供するソフトウェア企業です。
税務コンプライアンスを維持し、税務計算を自動化するための技術を開発しています。
リアルタイムでの税務計算や複雑な税法に対応するための機能を備えており、顧客の既存の業務プロセスやシステムにスムーズに組み込まれることを重視しています。
世界中の企業にサービスを提供しており、フォーチュン500企業に名を連ねる世界のトップ企業の60％以上が顧客となっています。
同社が間接税関連を中心として事業展開している理由としては
・売上税、付加価値税（VAT）、関税などの間接税が、数千の課税管轄区域や多様な製品・サービスに関連していて非常に複雑であること
・間接税市場は世界で4.4兆ドル規模に達するなど、市場の規模と成長性が大きいこと
・間接税ソフトウェア市場において、ソフトウェアの普及率は10％未満と推定されており、今後の伸びしろが大きいこと
などが挙げられます。
具体的な事業内容は以下の項目に分類できます。
1.間接税ソフトウェア
同社は、売上税、使用税、VAT、輸入税、輸出税、物品税などの様々な間接税に対応するソフトウェアを提供する。
複雑な税制への対応と正確な税額の計算・申告を支援する。
大部分のソフトウェアはクラウドベースで提供されており、企業はいつでもどこでもアクセスできる。
2.税務コンテンツデータベース
9億以上の税規則と規制を含む、広範な税務コンテンツデータベースを構築している。
このデータベースは同社のソフトウェアに統合されており、顧客企業は常に最新の税制情報を入手できる。
AI機能を活用することで顧客企業は効率的かつ正確な税務処理ができる。
3.税務コンサルティングサービスの提供
税務の専門家チームによるコンサルティングサービスを提供する。
顧客企業は同社の専門家から税制に関するアドバイスやソフトウェアの導入・運用に関するサポートを受けられる。
4.M&Aによる事業拡大
M&Aを通じて事業の拡大を図っており、新製品やサービスの提供、市場シェアの拡大を目指している。
こうした事業展開によって間接税に特化した多様なソリューションを提供し、顧客のニーズに的確に応える体制を構築しています。
次期大統領選で勝利したトランプ氏は就任前から関税強化策を強調しており、同社には追い風となりそうです。
加えて、規制緩和を進める方針も打ち出しており、企業は新たなビジネスチャンスを得る一方で、税務関連の規制が変化する可能性があります。
これもまた、企業が税務コンプライアンスを確保するために同社のソリューションを利用する動機となるでしょう。
その他にも、米国の経済的利益を最大化し、国内産業を保護・強化するために“法人税率の引き下げ”や“海外からの利益の帰属に関する変更”などの企業向けの税制改革が見込まれています。
これにより企業は税務コンプライアンスの管理がより複雑になる可能性があり、間接税の管理に特化した同社のサービスに対する需要が高まると考えられます。
現在の複雑化する税制や規制の変更に敏速に対応するためにはデジタル化が欠かせません。
デジタル技術を活用することで、企業はリアルタイムでのデータ分析や自動化を実現し、迅速かつ正確な税務処理が可能になります。
また、クラウドベースのソリューションを導入することで情報の共有やコラボレーションが容易になり、異なる地域や部門間での連携が強化されます。
こうした技術により、企業は変化する規制に対して柔軟に対応し、コンプライアンスを維持しながら業務の効率化を図ることができるのです。
同社は最新のデジタルテクノロジーを通じて税務の複雑さを解消し、企業が未来の変化に適応できるよう支援していきます。
今後も複雑化する税制と技術の進化を背景として、同社の事業はさらなる成長が期待されます。
会社ウェブサイト
https://www.vertexinc.com/
コメント