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アメリカ成長株: プロコア・テクノロジーズ(Procore Technologies):建設業界向けの管理ソフトウェアを提供

IT

アメリカ成長株: プロコア・テクノロジーズ(Procore Technologies)の概要

プロコア・テクノロジーズ
Procore Technologies Inc
ティッカーコード:PCOR
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/PCOR/annual

プロコア・テクノロジーズ社は、クラウドベースで提供される建設管理ソフトウェアの大手プロバイダーです。

クラウドサービスとしては、グーグルドライブのようなストレージを提供するサービスや、Office365のようなアプリケーションとして提供されるサービスがよく知られています。
利用者はインターネットに接続するだけでクラウドサービス会社の持つハードやソフトウェアを利用できるため、自分の端末に大きな容量を占めるソフトウェアをインストールしたり高性能のハードウェアを用意したりする必要がありません。
特に大きな端末を使えない建設現場では、こうしたクラウドサービスの特徴が大きなアドバンテージとなります。

同社のクラウドサービスは建設現場だけでなく、建設前から建設後までを網羅しています。

1.建設前
・入札情報を収集し、入札の状況を一つにまとめて追跡する。
3.

2.プロジェクト管理
・チームとプロジェクト情報を接続し、適切な意思決定を敏速に行う。
・現場からのリアルタイムデータを使用し、問題が起きる前に修正することで、品質と安全性を保持する。
・あらゆる関係者と全ての情報を一つにまとめ、設計チームと建設現場チームの間のギャップを埋めることで工事中の事故やトラブルを防ぎ、プロジェクトを予定通りに進行させる。
・BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と呼ばれる様々な情報が統合された3Dの設計図を拡張現実(AR)によって現場で参照することで、リスクを軽減し、設計通りの正確な建築を実現する。

3.財務
・現場からのデータから正確な予算を把握して管理し、最終利益にどんな影響を与えるかをリアルタイムで確認する。
・請求書の遅れで建設が遅れることがないように請求書の収集、確認、承認を簡素化し、関係者間での請求を合理化する。
・各々の業者が使っている会計システムと建設管理プラットフォームを統合し、データの二重入力によるエラーを防ぎ、コラボレーションの効率を向上させる。

4.現場の生産性
・リアルタイムの生産性追跡ソフトウェアを利用した意思決定により、人件費を管理し、スケジュールを守る。

5.データ分析
・あらゆるデータを人工知能による機械学習で解析し、傾向やパターンを特定することで予測精度の改善やビジネスの指針決定に活用する。

同社は拡張現実(AR)のような最新のITテクノロジーを積極的に利用しており、建設業のデジタル化を牽引する存在として評価されています。
建設現場におけるARはスマホをかざしたりARメガネをかけることで、3Dの設計モデルを建設現場に重ね合わせて表示させる技術ですが、まだコストが高く一部の大手建設会社にしか導入されていません。

しかし最近は、Apple、Google、Meta社などの大手IT企業によるAR機器の開発や販売が活発化するなど、一般にも普及する兆しが見え始めています。

現在同社はARの技術で業界をリードしていて、今後加速度的に普及すると思われる建設へのAR導入に大きく貢献していくことになると思われます。
また、人工知能と機械学習による音声認識システムも今年リリースしていて、現場で端末を操作して入力しなくても、言葉で話すだけで項目を作成したり、写真を添付したり、担当者につないだりできるようになりました。

米国の建設業界におけるクラウドベースのソフトウェアサービスの普及率は急速に高まっていますが、全体ではまだ40%ほどで、そのほとんどが大手建設会社です。
中小規模の建設会社はまだ従来の表計算ソフトや古いシステムを使っていて、クラウドベースへの移行はほとんど進んでいないのが現状です。

クラウドベースのサービスには、
・現場とオフィスでリアルタイムにデータを共有できる。
・パソコン、タブレット、スマホなど様々な端末でアクセスできる。
・ソフトウェアとセキュリティのアップデートやデータのバックアップが全て自動でできる。
・かさばる書類が不要となり、大容量のデータが気楽に利用できる。
・IT部門やインフラを自前で用意する必要がなく初期&運用コストが抑えられる。
などのメリットがあります。

こうした業務の効率化は、人材不足が深刻になっている建設業界には特に重要であり、今後デジタル化・クラウド化が業界全体に及んでいくことになるでしょう。

会社ウェブサイト
www.procore.com

 

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