アメリカ成長株:ファブリネット(Fabrinet)の概要
ファブリネット
Fabrinet
ティーカーコード：FN
上場市場：NYSE（ニューヨーク証券取引所）
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/FN/annual
ケイマン諸島グランドケイマンに本社を置く、精密部品製造企業です。1999年8月に設立され、2010年6月にニューヨーク証券取引所に上場しました。2022年6月期の売上は22億6222万ドル、従業員は14,325人です。
ファブリネットは光学、電気機械、および電子製造サービスなどを製造会社に対して提供している企業です。設立後、10年にわたりアジアを拠点とする製造拠点を拡大し続けました。現在は世界中に7つ拠点があり、そのうち1つは日本拠点として築地にも構えています。
また、世界で最も要求の厳しいOEMの製造パートナーとして顧客に信頼されています。顧客としてはさまざまな市場の技術リーダーが含まれ、航空宇宙・自動車・産業・レーザー製品・医療・生命科学・光電子機器・精密電気機械などと多岐に渡ります。
OEMとはOriginal Equipment Manufacturerの略称で、自社ブランドの製品を他社に製造してもらう生産形態のことです。例えばコンビニやスーパーマーケットではプライベートブランドの製品が販売されていますが、それらの多くは販売元企業ではなくOEMで製造されていることが多いです。製造を請け負う企業のことをOEMメーカーとも呼び、ファブリネットは精密部品に特化したOEMメーカーとなります。
OEMメーカーの中でも、ファブリネットが特徴的な点はFactory within Factoryであることです。ファブリネットの工場は広大な敷地を有しており、その敷地内に顧客用の製造ラインを設け製造します。その製造ラインは24時間365日、生産状況をいつでも確認できるシステムが提供されており、あたかも自社の工場の一角で製造されているかのように機能します。
人員も顧客ごとに専任の作業員が配置され、製造ライン付近の事務所スペースで見学や監査を行うことも可能です。
対応している生産としても多品種・少量生産に対応していることが他のOEMメーカーにはあまり見られないファブリネットの強みです。また、製造に必要な土地・建物・人員・設備のすべてが揃っており、部品表とそれら部品の仕様書さえあれば、ファブリネットの資源を使用してすぐに生産が可能という、非常に迅速かつ容易に生産開始できる利便性を誇っています。さらに製造の中心は東南アジアであり、低コストでの生産も可能となります。
このように、ファブリネットは低コストかつ複雑なオペレーションも管理し、柔軟な顧客サービスも提供する、世界でも信頼されるOEMパートナーとなっています。
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