アメリカ成長株:パーソンズ(Parsons)の概要
パーソンズ
Parsons Corp
ティーカーコード:PSN
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/PSN/annual
バージニア州センタービルに本社を置く、ソフトウェア企業です。1944年に設立され、2019年5月にニューヨーク証券取引所に上場しました。2021年度の売上は36億6077万ドル、従業員は15,550人で、24カ国に拠点を構えています。
サイバーセキュリティ、国防、重要なインフラ市場においてテクノロジーで新たな未来を創造している企業です。
1990年代からテクノロジーが急速に進歩したことにより、同時にサイバーセキュリティの課題も生じてきました。サイバー攻撃がインフラに与える影響は世界経済やさまざまな産業を通じて国家の安全にも及んできます。そのためサイバーセキュリティを強固にすることは企業だけでなく、政府や軍においても必要不可欠です。
パーソンズではそのようなサイバーセキュリティの対策のため、米国政府および諜報機関向けのサイバーセキュリティやセキュリティ運用技術を提供しています。
サイバー攻撃の手法は絶え間なく変化していくため継続的な改善が必要です。同社ではお客様と協力してサイバーセキュリティの目標基準を策定し、目標に対する現在のネットワークを評価、そこから潜在的な脆弱性や設計を特定、それらの対策を提案・実装してセキュリティ体制や機能を段階的に改善していきます。
サイバーセキュリティの歴史上、すべての攻撃を回避することは難しいことがわかっています。そのため守るだけでなく攻撃を受けた場合にあらかじめ備えておき、攻撃を迅速に特定して適切な対応をとり、システムの復旧および防衛策の追加を行うことが重要です。パーソンズが提供するリスク評価と対策はサイバーセキュリティに対する組織体制・ポリシー・対応手順・利用ツールや技術を確立させ、適切なセキュリティ運用を行うことに役立ちます。
また、サイバー攻撃だけでなく、国防のためのシステムも提供しています。
ミサイル防衛システムを開発しており、リアルタイムのマルチセンサーフージョンというテクノロジーにより、戦闘のスピードにおいて空中から到来する脅威を検出・識別・追跡・迎撃を行いながら、オペレーターに情報提供を行います。このような国防システムは国防総省および連邦政府機関で採用されており、38年以上に渡って利用され続けています。
さらに上記のようなセキュリティだけでなく国のインフラも支えています。例えばすべての生命に不可欠な水の保護を支援しています。汚染された水を飲料水に変えるため、リサイクル排水処理プラントや紫外線消毒施設を建設し、濾過技術の最適化を行うなど、水の再利用市場に向けて研究・開発を行なっています。
このようにインフラを支えているのは水だけでなく、橋や道路の設計・航空・環境保全・エネルギーなど多岐に渡って同社のテクノロジーで支援しています。
このようにサイバーセキュリティ・国防・インフラを通して国を支えるパーソンズですが、企業倫理基準を定義および測定するEthisphereより、13年連続で世界で最も倫理的な企業の1社として選出されています。テクノロジーで国を支える同社は今後も進んでいく情報技術社会において、世界中でも非常に重要な役割を担っていく企業だと思われます。
会社ウェブサイト
https://www.parsons.com/
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