アメリカ成長株:エクスポネンシャル・フィットネス(Xponential Fitness) の概要
エクスポネンシャル・フィットネス
Xponential Fitness Inc
ティッカーコード:XPOF
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/XPOF
エクスポネンシャル・フィットネス社は“ブティックスタジオ”と呼ばれる小規模なフィットネスクラブを米国48州とカナダにフランチャイズ展開しています。
従来のフィットネスクラブは広い敷地にバーベル、マシンなどの様々なトレーニング機器とプール、スタジオなどの施設を一通り揃えていて自由に使える総合的な施設でした。
これに対してブティックスタジオではエクササイズの種目を絞り、気分を高揚するBGMをバックにインストラクターの掛け声に合わせてエアロバイク、ボート漕ぎ、ダンベル体操、ランニングマシン、ダイエットダンスなどの全身運動を数人から数十人のグループで行います。
会員が好きな時に自由にトレーニングするのではなく、クラブ側が決めたスケジュールに合わせて予約して参加する形式になっています。
フィットネスクラブが図書館での自習だとすると、ブティックスタジオはクラスの授業というイメージです。
会員は全国2,100箇所以上のフランチャイズスタジオのどこでも利用可能で、予約やキャンセルはパソコンやスマホからオンラインで簡単にできます。
自主性に任せていると次第に面倒になって通わなくなり、会費だけが引き落とされていくというような状態になりがちですが、ブティックスタジオは決められた時間に予約し集団で揃って運動するスタイルなのでモチベーションを保つことができます。
また、多くのエクササイズブランドを傘下に置くことで様々な種類のエクササイズを取り入れて会員に飽きられないように多様性を保っています。
同社のフランチャイズに加盟すると、不動産の選定、建設と設計、会員の勧誘、マネージャー・インストラクター・営業担当の採用、広告などがサポートされます。
ブティックスタジオはトレーニング種目が限定されていて施設・設備費用がかからない上、賃料がかからない小面積の物件でも営業できるため個人でも開業しやすいフィットネスクラブと言えます。
しかし、最初だけうまくいったとしても持続させるためにはSNSによる発信と広告、ブランドイメージ作り、IT技術などが欠かせず、同社のようなフランチャイズ店が断然有利となります。
最近は企業に“ウェルネス経営”が求められ、従業員の肉体と精神を良い状態に保つことが重視されるようになっており、同社はこうしたニーズを満たす法人向けのプログラムも用意しています。
コロナ禍でフィットネスクラブから人が消え、自宅でできるオンラインフィットネスサービスも登場しましたが、コロナの収束に伴って人がスタジオに戻ってきていてコロナ前に匹敵するか超えるかの勢いを取り戻しています。
健康的な肉体と精神を保つために定期的な運動が欠かせないことは常識になりつつあり、フィットネスクラブが必要不可欠なものとして多くの人々の間に定着していく中でブティックスタジオは長続きする運動の場として勢力を拡大していくことになりそうです。
会社ウェブサイト
www.xponential.com
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