アメリカ成長株:ラムバス(Rambus)の概要
ラムバス
Rambus Inc.
ティーカーコード:RMBS
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/RMBS
カリフォルニア州サンノゼに本社を置く、技術ソリューションを提供するIPベンダーです。1990年3月に設立され、1997年にNASDAQに上場しました。2021年度の売上は3億2830万ドル、従業員は690人です。アメリカのほか、ヨーロッパおよびアジアにも開発拠点を構えています。
IPとはIntellectual Propertyの略称で、知的財産という意味です。並びにIPベンダーは自社が生み出した知的財産をライセンスとして提供し、ライセンス使用料を得るビジネスモデルを行う企業のことです。
ラムバスはIPベンダーの中でも、データをより高速かつ安全に転送する半導体チップとシリコンの特許技術を獲得し、主にデータセンターにそれらライセンスを提供しています。
システムやシステム間の連携において、データを高速かつ安全に転送することはそのシステム自体の性能、ひいては売上にも直結する非常に重要な要素です。システムの動作が遅いことによりユーザーにストレスが生じ、次第にシステムを利用しなくなるというのはよくあることで、また、セキュリティ上の懸念があるシステムは企業に採用されません。
ラムバスはデータ転送とそのセキュリティにおいて30年以上もの経験を持つパイオニアとして、業界をリードしてきました。
近年のテクノロジーではAI・機械学習・ビジネス分析など膨大なデータを取り扱うようになり、高いパフォーマンスを要求されています。そのような時代の中、ラムバスは絶えず新しい技術を生み出し、製品が実現可能なパフォーマンスの限界を押し上げています。
主な顧客となる、インターネット用のサーバやネットワーク機器を設置するデータセンターですが、昨今ではITの成長が進みデータセンターの市場規模も2022年から2030年の期間において年平均成長率13.49%が見込まれており、今後益々拡大してくると予測されています。
現在もデータセンターの建設が相次いでおり、このような背景から、ラムバスが提供するライセンスも高い需要を誇っています。
また、データセンターのほかにもNINTENDO64やPlayStation3などの家庭用電化製品をはじめ、自動運転車や衛星といった多様な場所でラムバスの技術が利用されています。身近な場所や最新技術・政府においても同社の技術が採用され、その高い技術力が伺えます。
データセンターやデータの重要性および扱うデータ量は今後もテクノロジーの成長と共に益々高まってくると思われます。その時に膨大なデータを高速かつ安全に処理するシステムは、ラムバスなどの技術のもと支えられており、今後も同社の発展に期待です。
会社ウェブサイト
https://www.rambus.com/
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