アメリカ成長株:フレッシュペット(Freshpet )の概要
フレッシュペット
Freshpet Inc
ティッカーコード:FRPT
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/FRPT
昔は飼い犬といえば庭にある犬小屋に鎖でつないでおくというのが普通で、塀越しに突然吠えられてびっくりしたり、一日中吠えまくる近所の犬にうんざりさせられたりしたものですが、最近は小型犬を室内飼いするのが主流なってきていてそういうこともほとんどなりました。
ペットを室内で飼うということは“人間扱い”する第一歩であって、人間であるなら服を着せてあげたいとか、美容院に連れて行ってあげたいということになっていくのは自然な流れです。
このペットの家族化はどんどんエスカレートしてきていて、洋服やトリミングはもちろん、マッサージ、しつけ教室、同伴旅行、お見合い、保険、では収まらず、果ては老犬ホーム、遺産相続までと際限がありません。そんな家族同然の大切なペットなのですから、食事も人間並みにヘルシーなものを与えたいと思うようになるのも当然です。
40年ほど前まで残飯を与えるのが普通だった日本と比べ、太平洋戦争前の1930年頃には缶入りのペットフードがすでに誕生していたアメリカは現在でも先を行っています。同社は15年も前からヘルシーなペットフードの製造・販売を始めているのです。
同社の提供するペットフードは、袋に詰められた乾燥した固形物や加熱滅菌処理された缶詰ではなく冷凍食品がメインとなっています。これは素材をよりフレッシュな状態で提供することを第一に考えているからで、社名や製品名に“フレッシュ”がついている理由でもあります。
同社の提供している製品には以下のような特徴があります。
- 栄養を壊さないように加熱は低温のスチーム処理
- 保存料、防腐剤、充填剤、香料などの人工成分を含まず、遺伝子組み換え食品ではない
- 発がん性が指摘されている硝酸塩を含む加工肉不使用
- 牛は安全管理の行き届いた国内の農場で飼育
- 鶏肉は抗生物質を含まない餌で飼育された国内産
- 果物や野菜は輸入品を含まない鮮度重視の100%国産
- 調理は米国食品医薬品庁(FDA)と米国農務省(USDA)の基準を満たし、出荷前に20以上の項目の品質&安全性をチェック
もうここまでくると人間よりペットのほうがいいものを食べているのではないのかと思ってしまうほどですが、自分のペットには末永く健康でいてほしいと願う多くの飼い主の支持を得ています。
日本でもペットフードはもちろんトリミングや洋服も当然のこととして受け入れられるようになってきているように、このような少々やりすぎとも思えるようなヘルシーペットフードも自然に受け入れられる可能性は十分にあります。
アメリカや日本が歩んできたように
経済成長 → ペット数増加 → ペットの家族化 → ペットビジネスの成長
という一連の流れは中国を筆頭としたアジアの新興国にも広がりつつあります。実際中国のペット産業は年率30~50%近くの高い成長率を維持しており、ペットフード市場も世界レベルで広がっていくことは必至です。
このペットの家族化の流れ中で次はどんなペット向けサービスが登場してくるのか分かりませんが、将来は”ペットにも戸籍や人権を”などという冗談のようなことが現実になってくるのかもしれません。
会社ウェブサイト
www.freshpet.com
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