アメリカ成長株:フライワイヤー(Flywire)の概要
フライワイヤー
Flywire Corp
ティーカーコード:FLYW
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/profile/FLYW
マサチューセッツ州ボストンに本社を置く、決済代行サービス関連のソフトウェア企業です。2009年に設立され、2021年5月にNASDAQに上場しました。2020年度の売上は1億3178万ドル、従業員は473人です。
フライワイヤーは海外送金を支援するフィンテック事業を行なっており、銀行振り込みやオンラインバンキング、クレジット・デビットカードによる現地通貨での決済が可能なグローバル決済プラットフォームを提供しています。2016年4月から日本でもサービスが提供されています。
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、銀行や証券、保険などの金融分野に、IT技術を組み合わせることによって生まれたサービスや事業を意味します。フィンテックは2015年以降に日本や世界中で急激に注目を集めました。
海外の銀行口座に送金を行う場合、通常は複数の銀行が介在することにより、手数料が数千円から1万円以上と高額になりやすく、さらに為替レートも上乗せされます。
フライワイヤーはこのような海外送金をはじめとした決済を代行するオンラインサービスで、海外送金の手数料の軽減や最も有利な為替レートでの支払いができ、世界150種類以上の通貨・240以上の国や地域に対応し、さらに24時間体制での多言語サポートによって海外送金を簡便にしてくれます。
決済パートナーはMasterCardやVisaなどのクレジットカード、オンライン決済サービスのPayPal、中国で4億人以上が利用する決済サービスのALIPAYなど、多数のパートナーシップを結んでおり、さまざまな支払い方法の選択が可能です。導入企業は2200社以上にのぼります。
現在サービスを提供している業界は教育、ヘルスケア、旅行業会が中心です。留学生の学費支払いに便利なサービスとして注目を集めたため、その中でも特に教育業界に強みがあります。
教育機関はフライワイヤーのサービスを導入することで、受け入れる海外留学生からの学費の支払いを受け取り、照合確認も簡単に行えるようになります。サービスの導入によって、世界数百万以上もの学生の支払い取引に伴う通話量が40%削減、決済プランへの加入が50%増加、さらに支払い回収率が20%増加したというデータが出ています。
2020年、フライワイヤーはシンガポール金融管理局フィンテック・フェスティバル賞を受賞、Forbesのフィンテック50社の1社にも選ばれ、NewYork Timesでも10億ドル規模のスタートアップ企業として特集されるなどし、注目を集めました。
国内フィンテック市場規模も拡大しており、2022年度までに1兆円を超えると予想されています。世界的に見ても大きな期待を集めている領域といえ、フライワイヤーもその中核を担う企業の一つになってくると思われます。
会社ウェブサイト
https://www.flywire.com/
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