アメリカ成長企業

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アメリカ成長株: コア&メイン(Core & Main):水道・下水等のインフラ関連資材の販売会社

公益産業

アメリカ成長株:コア&メイン(Core & Main)の概要

コア&メイン
Core & Main Inc
ティッカーコード:CNM
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/CNM

コア&メイン社は、2017年に設立され2021年に上場した新しい会社です。
地方自治体、民営化された水道会社や建設会社等に、インフラ関連の資材を販売しています。
具体的には、以下の商品を扱う販売会社です。
・上下水関係:水道管、下水管、排水管、貯水槽、ポンプ関係資材
・ビル関係:断熱材、スプリンクラー
全米全体(47州)に285の支店網を持ち、4500社の製品の仕入れ先と、6万を超える顧客を持っており、この分野では全米最大の会社です。

しかし、何故このような新しい会社が、「米国最大の販売会社」になれたのでしょうか?
それはコア&メイン社の特殊な歴史にあります。

コア&メイン社は、もともとHD Supplyという会社の一部でした。
HD Supply社は1974年にMaintenance Warehouse社としてスタートした会社で、幅広い商材を販売する商社です。ところが2017年に、Clayton, Dubilier & Riceというプライベート・エクイティファンド(非上場株式に投資するファンド)が、HD Supply社の「水道・下水等水回り部品の販売事業」を買取って、別会社としてスタートしました。
(尚、HD Supply社はナスダック上場企業でしたが、その後2020年に米国最大のホームセンターであるホームデポ社に買収され、現在はありません。)

2017年に新会社としてスタートした直後、ファンド(Clayton, Dubilier & Rice社)はコア&メイン社を、「大手」にするべく、積極的に買収を行います。

具体的には
・2017年9月:Minnesota Pipe & Equipment:ミネソタ州=北部、五大湖沿岸
・2018年6月:St. Louis Fabrication & Supply:セントルイス=中部
・2018年7月:DOT Sales Company:カリフォルニア=西海岸
・2018年8月:Finish Line Systems:デンバー=ロッキー山脈、中西部の南部
・2019年1月:DCL Fabrication & Supply:モンタナ州=中西部の北部
・2019年2月:Maskell Pipe & Supply, Inc:カロライナ州=東部南部
・2019年5月:Long Island Pipe Supply, Inc:ニューヨーク州=東北部.

全国をカバーする会社に仕上げた後、この規模の会社としての実績を数年積みました。そして、2021年に上場しています。もともとHD Supply社から引き継いだ人材もいますが、ファンド主導で経営や事業開拓のプロも積極的に採用し、事業を軌道に乗せています。アメリカのファンドの「凄腕ぶり」がわかる、会社の歴史です。

バイデン政権によって、米国のインフラ投資にはフォローの風が吹いています。
全米をカバーし、インフラ関連資材の全米最大の販売会社というポジションを持つコア&メイン社は、マクロ的な追い風を捉えやすい会社と言えます。今後とも、成長が期待できると思います。

会社ウェブサイト
https://coreandmain.com/

 

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