アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株:ライブパーソン(LivePerson): AI活用のチャットボットサービスを提供

IT

アメリカ成長株:ライブパーソン(LivePerson)の概要

ライブパーソン
LivePerson Inc
ティーカーコード:LPSN
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/LPSN

ニューヨーク州ニューヨークに本社を置くWebアプリケーションを提供する企業です。AIを活用したクラウドベースのチャットボットサービスを提供しています。1995年11月に設立され、2000年4月にNASDAQに上場しました。2019年度の売上は2億9160万ドル、従業員は1106名です。

インターネットが普及し、消費者の購買行動は大きく変わってきました。インターネットが普及する以前の購買行動モデルはマスメディア時代とも呼ばれ、消費者が商品についての情報を入手する手段はテレビCMや新聞・雑誌などの広告や商品カタログといった、企業から発信される情報に限られていました。そのため商品に対する消費者の興味が大きくなるタイミングは企業側でコントロールしやすく、興味フェーズに応じたマーケティングを行うことができました。

ところがインターネットが普及したことで、消費者がWebサイトを検索し自由に情報を収集できるインターネット検索時代となりました。さらに近年では様々なコンテンツを発信するWebメディアを利用することで、検索せずとも興味のある情報を発見できるようになり、その発見が購買行動の起点となるコンテンツマーケティング時代とも言われています。

このように消費者の購買行動が変化したことで、以前のように消費者の興味を把握するためには、消費者とインターネット上で接点を持ち適切なアプローチを行うことが重要な要素となってきました。

ライブパーソンではそのような課題を解決するため、Webサイト等においてチャットボットによって消費者と接点を持ち、適切なアプローチを支援するサービスを提供しています。同社のサービスはHSBC・Orange・GM Financial・The Home Depotなどの主要ブランドを含む18,000ものクライアントにおいて利用されています。

同社製品のIntent Managerでは、NLUエンジンと呼ばれる、テキストから文章の意味を読み取り、意図をも理解することができる人工知能(AI)技術を利用し、商品への問合せなど消費者とコミュニケーションを取る際、発言の意図を検出することでチャットボットにより適切な応対を行い、さらに会話を自動化します。

また同社のこのNLUエンジンは独自で開発されたもので、会話の精度や適合率・再現率など、様々な指標で競合を上回る結果が出ているようです。

チャットボットの作成も直感的な操作によって、エンジニア以外のスタッフでも容易に作成可能です。作成のためのガイド付きのアシスタントが備わっていたり、あらゆる業界における主要な使い方ができる会話テンプレートも用意されているため1から組み立てる必要がなく、必要に応じて自社に合うようにカスタマイズできます。

さらにConversation Analyticsを利用することで、チャットボットなどによる購買効果のモニタリングをリアルタイムで行い、最大の効果が発揮できるよう運用を最適化できるようになっています。

これらのようにライブパーソンは現代の購買行動における最適なマーケティングが行えるよう、最先端のテクノロジーによって企業を支援し、アメリカのビジネス誌「Fast Company」において世界で最も革新的な企業の1つに選ばれました。

コミュニケーションにおけるAIの技術は世界でも非常に注目されているものの実用化が困難ですが、ライブパーソンはその中でも非常に高い精度のサービスを提供していると考えられます。今後日本においてもこの分野は発展してくると考えられ、同社の動向に注目です。

会社ウェブサイト
https://www.liveperson.com/

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました