アメリカ成長株:ジースケイラー(Zscaler):の概要
SaaSなどのクラウドサービスを対象とするウェブセキュリティーソフトの開発
ジースケイラー
Zscaler
ティッカーコード:ZS
上場市場:NASDAQ
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/ZS
以前は、パソコンでエクセルやワードを使う時は、ウィンドウズのオフィスを購入して、インストールしていました。しかし、最近は、特に法人の場合「月額XXX」でオフィスの基本アプリを使い放題できるサービス、オフィス365を使用するケースが増えています。また、メールも以前はパソコンにあるアウトルックを使うことが一般的でしたが、最近はジーメイルなどのウェブメールを使うことが多くなっています。
このような、クラウドを通じたサービス(SaaS、Paas、Iaasなど)を使う場合、心配になるのが、セキュリティーです。自分のパソコンに見えている画面が、実際には自分から遠い場所にあるサーバーの中で作業しているわけですから。
さらに、企業の場合には、顧客の特性や購買行動の履歴から、今後予想される購買行動を予測するCRMと呼ばれるシステムを動かしています。当然ながら、外部に漏れたら大変なことになる(経営上も、倫理上も)データがいっぱいあります。このため、クラウドでやり取りするときに、変なことにならないように、悪い人に情報を盗まれないようにするための、「門番」が必要になっています。このようなセキュリー・ソフトを開発しているのが、このジースケーラー社です。
この会社のサービスは、日本の会社も「営業」をしています。時計メーカーであるセイコー(正式名称はセイコーホールディング)の100%子会社であるアイアイエムという会社も紹介しています。ジースケイラー社のサービスについて非常に詳しく説明しています。
2008年に設立されて非常に新しい会社ですが、急成長を遂げています。創業者であるジェイ・チャウドリー(Jay Chaudhry)氏はインド人で、これまで数々のIT関連(特にWebセキュリー関連)企業の創業に関わってきました。例えば、CipherTrust社を共同創業者として立ち上げ、2008年にVeriSign社に売却しました。このようにして獲得した資金をもとに設立した会社がジースケイラー社です。
創業から数年間は、チャウドリー氏の資金+この会社の生み出すキャッシュフローだけで運営資金をまかなっていました。2012年~2015年にかけてベンチャーキャピタルから何度かファンドレイズし、その後IPOで上場に至っています。
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