アメリカ成長株: ライブランプ(LiveRamp)の概要
ライブランプ
LiveRamp Holdings Inc
ティーカーコード:RAMP
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/RAMP
カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、データ接続プラットフォームを提供する企業です。1969年に設立され、旧称Acxiom Holdings Incという社名から、2018年10月に現在の社名に変更しました。2020年度の売上は3億8057万ドル、従業員は1150人です。
テクノロジーの進歩に伴い、業務効率化やより良いサービスの提供が行えるよう、様々なシステムやサービスが生み出され利用されてきました。一つの企業においてもそれぞれの業務に応じて多種多様なシステムが採用されています。
しかしシステムを利用すれば利用するほど、それぞれの業務としては効率化されますが、一方で企業として保有するデータが各システムに散財してしまうといった弊害もあります。
例えば商品に関する資料請求やセミナーの申し込みフォームが別々のシステムにて作成されていたり、同じシステムであっても各フォームからの回答データがそれぞれ別の場所に保存されてしまう場合、同じ顧客からの回答情報であってもデータを紐づけることができず、そのデータ別のシステムで利用できなかったり、社内の関係者間で連携が取りにくいといった状況が生まれてしまいます。
ライブランプはそういったデータが各システムに散財することへの問題を解消し、データをビジネスでフル活用できるようにする、データ接続プラットフォームのリーディングカンパニーです。
データ接続プラットフォームを利用することで異なるシステム上のデータを相互接続し、顧客1人1人に対して専用のIDを割り当てることで、顧客はどのシステムから企業とコンタクトをとったとしても、企業はそれが同一の顧客であることを判断、そしてこれまでの行動履歴を理解し、顧客に対してより良い提案や体験を提供することが可能になります。
また、それらのデータは広告配信にも役立てることができます。顧客一人一人に専用のIDを割り当て、過去のコンタクトや自社のWebサイト上へのアクセス履歴、検索ワードなどを知ることで、顧客が興味関心のある商品やサービスを把握し、より効果の高い広告配信を行うことができます。
このようなデータ管理を行うためのサービスは他社にもありますが、様々な個人情報を取得・管理するプラットフォームであるため、データの取得や使用においてプラバイシーの侵害やデータ倫理に反しないよう、透明性および信頼を重要視したシステムになっていることも、同社が支持されている大きな要素だと思います。
同社のこのデータ接続プラットフォームはGoogle、hulu、Marketoといった世界の名だたる企業で利用されています。また日本においても、2018年にはData Storeというデータ取引が可能なデータマーケットや、2019年にはアドレッサビリティというEUでの一般データ保護規則(GDPR)に対応したマーケティング製品の提供を開始するなど、日本においてもサービスの拡大を行なってきており、注目の企業です。
会社ウェブサイト
https://liveramp.com/
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