アメリカ成長企業

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アメリカ成長株: デッカーズ・アウトドア(Deckers Outdoor):フットウェアの製造・販売

一般消費財

アメリカ成長株: デッカーズ・アウトドア(Deckers Outdoor)の概要

デッカーズ・アウトドア
Deckers Outdoor Corp
ティッカーコード:DECK
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/DECK

今回紹介するデッカーズ社は日本でも既に販売されている「アグ(UGG)」や「ホカ・オネオネ (Hoka One One)」を製造している会社です。日本語の商品ウェブサイトも開設されています。

https://www.ugg.com/jp/
HOKA® - FLY HUMAN FLY™
Welcome to hoka.com - choose your location and get ready to fly in your next pair of running shoes.

この2つ以外にも クーラブラ(Koolaburra:ブーツ)、テバ(Teva:アウトドアシューズ), サヌーク(Sanuk:ビーチサンダル)等の幅広いフット・ウェア・ブランドを持っています。

この手の消費財の場合、商品自体があたるかどうか?に業績は依存しているため、その商品の売れ行き自体追えば「現状」はわかります。しかし、将来性となった場合、この会社の基本的な体質を評価することが必要です。デッカーズ社の体質は「面白そうなブランドを積極的に購入する」というものです。

この体質は、創業者の性格が影響しているのかもしれません。
デッカーズ社の創業者はKarl Lopker氏とDoug Otto氏です。ともにカリフォルニア大学サンタバーバラを1973年に卒業した「同窓生」で、Karl Lopker氏は電子工学部、Doug Otto氏はビジネス経済学部を出ています。

Karl Lopker氏は、「電子工学部」を卒業したいもかかわらず、何故か「ビーチサンダル」を製造・販売する仕事を始めました。そしてビーチサンダルを、フェア等で(固定のお店を持たずに)売っていたのです。(しかし、もともとが電子工学部出身なので、その後消費財(デッカーズ)をやめて、ITに転身し、QADを創業。この会社もIPOしたという、多才なビジネスマンです。)

その後Lopker氏は大学同期のOtto氏を組んで現在のデッカーズ社を創設しました。彼らの面白いところは、(電子工学部と経済学部の出身だからなのか?)ブランドは自分で作らない、というところです。売れそうなブランドを買収・購入し、「製造・販売・マーケッティング」(広義のマーケティング)に特化した会社にしたことです。

もともとはサンダルだけだったのですが、その後アグ、サヌーク、ホカ、クーラブラと立て続けにブランドを購入しています。主力のアグ(会社全外売上の約7割)は1995年に、ホカ(約2割)は2012年に購入したブランドです。

もちろん、他の消費財と同じく、ネット販売やDXによる経営効率化は進めています。既にネットを中心として直接販売は売り上げ全体の35%になっています。また、米国外への展開も積極的で、現在80か国を超える地域に展開し、売上高の34%は米国以外となっています。

しかし、「IT化や国際化」はどの消費財メーカーでもやっていることです。この会社の一番の特徴「売れそうなブランドを見極める力」なのでは、と思っています。「売れそうなブランドを購入する」という戦略で成長する企業です。

会社ウェブサイト
https://ir.deckers.com/ir-home/

 

 

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