アメリカ成長株：フリューダイム（Fluidigm Corp）の概要
フリューダイム
Fluidigm Corp
ティッカーコード：FLDM
上場市場：NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/FLDM
ヒトゲノム解析が２００３年に終了して以来、遺伝情報に基づいた病気の診断や治療のための様々な方法の開発が加速度的に進みました。
ヒトゲノムは細胞の中心にある”生物の設計図”なのですが、この設計図のどの部分がどの程度使われているのかは各々の細胞によって状況が異なっています。その利用状況を詳しく調べることで、”病気の細胞にどのような異常が起こっているか”についての重要な手がかりを得ることができます。
ヒトゲノムの設計図は必要な部分がコピーされて使われるのですが、細胞一つあたりに含まれるコピーは非常に微量で、分析に必要な量を確保するために多くの細胞からかき集めなければなりません。例えてみれば、教室に風邪をひいている生徒が一人いたとして、その生徒だけの体温を知りたいのにクラス全員の体温を測って平均するようなものです。
近年の研究で同じ臓器の細胞であってもそれぞれに個性があることが分かり、病気の原因を詳しく探る上で細胞一つ一つの状態を正確に分析できる技術の重要性が高まってきました。
これは”シングルセル解析”と呼ばれていて、非常に少ないサンプルを精度良く分析する技術が必要となりますが、同社は世界で初めてシングルセル解析を可能にした分析装置 ”Fluidigm C1”を発売し、これをきっかけにシングルセル解析が一気に普及しました。
シングルセル解析の普及によって今までは観察できなかった少数の細胞が持つ固有の珍しい現象が発見され、画期的な治療法の開発が進むことも期待されます。
またシングルセル解析はiPS細胞を使った再生医療の分野にも力を発揮していて、作成した細胞の品質や移植された細胞の状態のチェックに利用されており、基礎研究から最先端技術までの幅広い分野で必要とされる技術なのです。
会社ウェブサイト
www.fluidigm.com
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