アメリカ成長企業

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アメリカ成長株:エクスポーネント(Exponent):アメリカ政府も使う世界的な科学調査会社

その他

アメリカ(米国)成長株エクスポーネント(Exponent)の概要

エクスポーネント
Exponent Inc.
ティッカーコード:EXPO
上場市場:NASDAQ

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/EXPO

世の中には、詳細かつ大規模な調査が必要とされる事件・事故があります。例えば、飛行機やロケットの墜落、化学工場の爆発などです。再発を防ぐためには、原因の究明が徹底的に求められます。もちろん、様々な分野の専門家を使って、膨大な時間と労力を(そして経費)を使って調査を行います。こういった調査を行う会社が、今回紹介するエクスポーネント社です。会社の名前のExponentは、「解説者・解釈者」という意味です。

もともとは、Failure Analysis Association として1967年にスタンフォード大学の3人の教授とスタンフォード研究所(SRI)の2人の技術者によって設立されました。 Failure Analysis Associationを直訳すると「失敗分析協会」となります。様々な事故を科学的に分析することを目的に会社がスタートしました。

その後エクスポーネント社は、様々な著明な事故の原因究明に関わってきました。例えば
・トルコ航空墜落事故(1974年、フランス、パリ)
・アモコ・カディス号(大型石油タンカー)の座礁・原油流出事故(1978年、フランス沖)
・海洋石油採掘基地事故(北海、1980年)
・スペース・シャトル・チャレンジャー号爆発事故(1986年)
・フィリップ石油の化学プラント爆発事故(1989年、アメリカ)
・ジェームズ・ディーンの交通死亡事故(1992年、アメリカ)
・ワールド・トレードセンターへの飛行によるテロ攻撃(2001年、アメリカ)
等々があります。

同社のウェブサイトには、上記を含む多くの事故の例が掲載されています。
https://www.exponent.com/about/well-known-investigations

もちろん、上記のような大事故はめったに起こるわけではりません。現在では「様々な事業・業務の問題解決のために、幅広く科学的な調査」を行っています。

同社の歴史は、調査範囲の拡大の歴史でもあります。最初は文字通り「爆発や事故などの原因調査」でした。しかし、1992年にPTI Environmental Service社(環境に関する調査・分析会社)を買収しました。これにより単なる事故(失敗=failure)のみを対象とするわけではなくなったため、1998年に社名もエクスポーネントへと変更しました。その後、化学物質の人体への影響を分析するNovigen Sciences社も買収しています。

上記のようなM&Aを経て、エクスポーネント社は現在では次のような事業を行っています。
・事故の原因調査
・化学物質が人体や環境に及ぼす影響の分析
・食物の安全性分析
・免疫学に関する調査
・訴訟などに伴う各種の化学的データの収集や分析

社会や科学の進化に伴い、専門的な調査・分析への需要は増加し、現在では米国、英国、スイス、ドイツそして中国に20の拠点を持ち、800人ものコンサルタントを抱える会社に成長しました。優れた実績に裏付けられた当社へのニーズは、これからもますます拡大するのでは、と思っています。

会社ウェブサイト
https://www.exponent.com/

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