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アメリカ成長株:イー・ヘルス(eHealth):医療保険に焦点を当てた、オンライン保険代理店

金融

アメリカ成長株:イー・ヘルス(eHealth)の概要

イー・ヘルス
eHealth Inc
ティッカーコード:EHTH
上場市場:NASDAQ

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/EHTH

今回のコロナショックでは、オンライン経由での商業取引が一段と加速しています。今回紹介するイー・ヘルス社は、「オンラインの保険販売会社」です。

米国の保険制度、特に医療保険は複雑です。日本のように「国民皆保険制度」がないため、様々な制度をパッチパークのように組み合わせる必要があります。同社のサービスはこの問題を解決することで、発展してきました。

もともと米国での医療行為は自由診療であり高額になりやすい傾向があります。高額な医療費を支払うためには医療保険が必要なのですが、民間医療保険は従業員のフリンジベネフィットの一部に組み込まれているため、「従業員以外」「健康に働けない人」「高齢者」等の漏れる人口が多いことが問題でした。

このため、「漏れた層」向けの様々な保険も存在(=例としてメディケア等)がします。メディケアは65歳以上あるいは障害者が加入するわけですが、病院の費用をカバーする部分、医者の診察料をカバーする部分、追加の医療費用をカバーする部分・・・等々複雑と問題があります。さらにメディケアでも漏れる層が存在します。(このような問題があったため、オバマケア導入となったのですが、これについてはトランプ政権が一部のみを継続する、という感じで政争化しており、今後は不透明です。)

このような状況の中で、
1)幅広い保険商品のカバー:200近い保険会社の商品を扱う
2)オンライン+電話による専門家のサポート、説明という組み合わせ
によって、幅広い顧客からの指示を得てきたのが、イー・ヘルス社です。
オンラインの保険代理店で、1997年に設立され、2006年にIPOして上場会社となっています。

同じ保険代理店でも、日本の保険代理店とは「焦点を当てている保険」が少し異なります。
日本の多くの保険代理店は「節税に効く高額のがん保険や、終身生命保険」「外貨建て年金」等に焦点を当てる傾向があります。(最近いろいろ問題があって、この傾向は変わってきました)
一方、イー・ヘルス社の場合は「医療保険」がメインとなっています。(こちらも販売手数料は、それなりに販売収益性が高いと思われますが)

上場後に、生命保険のプランを適切に選ぶサービスを行っている会社や、他のオンライン保険代理店を買収し、成長を遂げてきました。

オンラインによる販売会社は、拡大期には赤字企業が多いのですが、当社の場合も積極的な事業拡大により赤字が継続していました。しかし、2018年12月期には最終黒字となっています。

直近も高い成長は維持されており、2019年第4四半期の売上は対前年同期比で124%増、EBITDAは175%増です。

オンライン販売への関心の高まり × 医療保険への関心の高まり、というダブルの追い風を受けて、今後ともイー・ヘルス社の成長は続くのでは、と思っています。

顧客用ウェブサイト
https://www.ehealthinsurance.com/

投資家用ウェブサイト
https://ir.ehealthinsurance.com/

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