アメリカ成長株:ウィングストップ(Wingstop)の概要
ウィングストップ
Wingstop Inc
ティッカー・コード:WING
上場市場:NASDAQ
業績リンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/WING
最近日本では「鶏のから揚げ屋」が流行っているそうです。また、飲食店の中では、居酒屋は非常に厳しいものの、ファーストフードが健闘しています。コロナによる飲食業界への影響は、甚大かつ長期的で、世界的全体で広がっています。今回紹介するウィングストップ社は、飲食業界における「小型成長株」です。
普通「フライドチキン」と言えば、まずはケンタッキー・フライドチキンを思い浮かべます。しかし、ケンタッキー社はヤム社(Yam! Brand)という大手レストランチェーン会社の一部になっていて、直接投資できません。また大型株なので成長率は限られます。
一方、今回紹介するウィングストップ社は、1994年にテキサス州で創業された会社で、2015年に上場した新しい会社です。「ウィング=鳥の腕の部分」を中心としたメニューで、「非常に甘い~非常に辛いまで、10種類を超える味(フレーバー:flavor)」を揃えています。同社は、このフレーバーという言葉にこだわりがあり、「当社はフライドチキン会社ではありません。フレーバー会社です」と自社を紹介しています。
店舗は米国、中南米(メキシコ、コロンビア、パナマ)、東南アジア(シンガポール、インドネシア)および英国とUAEに広がり、現在1500店を超えています。しかし、1300店は米国であり、まだまだ国際的な成長余力は十分にあります。ほとんどの店舗はフランチャイズ形態で経営されており、例えば米国の1300店(正確には1308店)のうち1277店はフランチャイズです。
コロナにも関わらず、あるいはコロナのおかげで、高い成長率を維持しています。2020年第3四半期(正確には9月の最終土曜日を含む直前の13週間)の米国内売上高は、前年比で24.5%増加と急成長を遂げています。店舗数も米国内は9.24%増加していますが、売上高の成長は店舗数の増加を大きく上回り、一店舗当たり売上も非常に好調です。
また、米国外の店舗数は21.28%も増加しており、全世界(米国を含む)の売上高は、32.78%増加、純利益は70.72%増、修正EBITDAは19.54%増加と高成長が継続しています。
レストランや飲食は、昔からある産業です。しかし、新しい成長企業はそれなりにあります。小型成長株というとどうしてもITやバイオに目が行きますが、このような伝統的な分野にも、興味深い投資先が存在します。
会社ウェブサイト
https://www.wingstop.com/
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