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アメリカ成長株: シルバーゲート・キャピタル(Silvergate Capital):デジタル通貨に特化した銀行

金融

アメリカ成長株:シルバーゲート・キャピタル(Silvergate Capital)のアップデート4

シルバーゲート・キャピタル
Silvergate Capital Corp
ティッカーコード:SI
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/SI

シルバーゲート・キャピタル(以下シルバーゲート)は、デジタル通貨関連事業に特化した銀行で、通常の金融市場とデジタル通貨市場の連結点という機能を提供しています。仮想通貨取引所への送金、仮想通貨を担保とした融資などを行っています。

シルバーゲートについて過去4回紹介しています。ここまで紹介している銘柄はシルバーゲートだけです。これは、個別の銘柄というより、「仮想通貨、デジタル通貨業界全体」の今後を占う上で非常に重要な銘柄と思っているからです。

この3年間、シルバーゲートの株価は急上昇と急落を経験しています。2020年半ば15ドル程度であった株価は、2021年11月には240ドルまで急上昇しました。しかし、米国の金利上昇によってビットコイン等が暴落したことで連れ安し、2022年6月には50ドル台まで下落しました。その後一時的に反発したのですが、FTXの破綻後は再暴落し、現在は30ドルまで沈んでいます。

株価は暴落しましたが、業績自体は安定して好調を持しています。
2022年6月の決算は市場コンセンサスを大きく上回りました。2022年9月決算は市場コンセンサスは下回りましたが、対前年同期比84%の大幅増益でした。

しかし、株価は2022年9月決算発表がコンセンサスを下回った時点を境に、70ドル前後から急落しました。さらにFTXの破綻で仮想通貨市場全体のシュリンクによって業界全体の将来性に対する懸念で24ドルまで一段安となっています。

シルバーゲートも、株主の動揺を抑えるべく、11月15日(第4四半期のちょうど真ん中)時点での決算を発表。好調を維持していることを株主に伝えました。さらにFTXには貸付をしておらず、不良債権はないとの発表もありました。

しかし、市場の見方は厳しく、バロン誌は2022年11月17日に、「デジタルドルの推進により、大手金融機関がデジタル通貨市場参入する。これはシルバーゲートには悪影響を与える」とのレポートを発表しました。

10月、11月に出された悪材料の連続により、そもそも産業として仮想通貨・デジタル通貨関連事業は成長できるのか?その中で、シルバーゲートは主導的な立場を維持できるのか?といった様々な懸念と不透明感がシルバーゲートに生まれています。

一方で、現在の安い株価に対して「防衛」の動きもでました。
2022年11月23日に、EOSの発行企業であるBlock One 社およびそのCEO兼創業者であるブレンダン・ブルメル氏が、シルバーゲートの大株主になったというニュースが流れました。

2022年11月23日時点の、予想PEレシオは、6.3倍で、シルバーゲートの最近の成長率を見れば「異常に低い」水準です。すでに、株価は「倒産以外のあらゆる悪材料を織り込んでいる?」という感じです。

仮想通貨・デジタル通貨という新しいアセットクラス全体の将来を占うという意味でも、シルバーゲートの動きは今後とも注視するべきと思っています。

会社ウェブサイト
https://www.silvergatebank.com/

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