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アメリカ成長株: パブマティック(PubMatic): デジタル広告ソリューションプロバイダ

IT

アメリカ成長株: パブマティック(PubMatic)の概要

パブマティック
PubMatic Inc
ティーカーコード:PUBM
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/PUBM

カリフォルニア州レッドウッドシティに本社を置く、デジタル広告ソリューションプロバイダです。2006年に設立され、2020年12月にNASDAQに上場しました。2019年度の売上は1億1387万ドル、従業員は518人です。アメリカのほか、ヨーロッパやアジア太平洋地域に支社を展開しており、2014年から東京にも日本法人を設立しています。

パブマティックではSSPと呼ばれる、デジタル広告ソリューションを提供しています。SSPとは、Sell(またはSupply) Side Platformの略称で、広告スペースを提供しているWEBサービスやモバイルアプリの開発者、コンテンツの発信者が利用する広告プラットフォームのことです。

開発者やコンテンツの発信者はSSPを利用することで、広告を配信する媒体が複数存在する場合、それらの配信の一元管理や、配信広告をその時期に最も収益性の高いものに切り替えたり、サイトを訪れたユーザごとに興味関心の高い広告を配信する機能などが利用でき、広告収益の最大化を図ることが可能になります。

広告そのものを提供する広告主向けのソリューションも存在します。例えば、広告詐欺の防止プログラムです。広告詐欺とは、収益性を上げるためにボットによって広告の閲覧やクリック、その他イベントを自動的に発生させる不正行為です。パブマティックのシステムを利用することで、これらの広告詐欺を無効なトラフィックとして判断し、1ヶ月の被害総額が500ドルを超えた際に返金が行われる仕組みを提供しています。

広告の配信先として現在非常に有用なのがモバイルアプリです。消費者はスマートフォンの普及によってモバイルの利用頻度が高くなり、それに伴い広告の配信もモバイル向けにカスタマイズされるようになってきました。

OPENWRAP SDKという同社の製品では、広告収益の最大化を図りながら、アプリ自体への付加価値も与えます。この製品を利用することで、200以上の広告主との統合を行い、様々な広告の配信が可能になります。

また、モバイルアプリで広告を表示するにはこの製品のような専用のSDK(開発パッケージ)を組み込むことが必要となりますが、同製品は軽量に動作し、複数の広告を配信する場合でも単一のSDKだけで済ませられます。SDK自体の処理の中身も公開されており透明性が高く、開発者にとって嬉しい製品となっています。

ネット広告の広告費は日本において2兆円を突破し、ついにはテレビ広告のそれを上回りました。テレビ自体もインターネットテレビへとだんだんとすげ替えられていきそうな潮流です。

さらに同社のプラットフォームによって配信される広告の1日の閲覧数は1250億回にも上り、モバイルの普及やデジタル化によりあらゆる場所でネット広告が配信されるようになった今、同社のプラットフォームの重要性はますます高まっていくことと思われます。

会社ウェブサイト
https://pubmatic.com/
https://www.pubmatic.co.jp/

 

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