アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株: マックスリニア(MaxLinear):通信ネットワークに関連する半導体ソリューションを提供

IT

アメリカ成長株:マックスリニア(MaxLinear)の概要

マックスリニア
MaxLinear Inc
ティーカーコード:MXL
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/MXL

カリフォルニア州カールスバッドに本社を置く、半導体メーカーです。2003年9月に設立され、2010年3月にニューヨーク証券取引所に上場しました。2020年度の売上は4億7859万ドル、従業員は1420人です。

マックスリニアは半導体メーカーの中でも、通信ネットワークに関連する半導体ソリューションを提供しています。有線や無線通信、アナログ放送・デジタル放送などの半導体ソリューションを通じて、世界中の通信ネットワークの改善に努めています。

顧客としては、電話・ケーブル・衛生の大手オペレーター・セットトップボックスメーカー(放送信号をテレビで視聴可能な信号に変換する装置のメーカー)・ネットワーク機器産業・コンシューマーなど、通信に関連する企業やコンシューマーとなります。

2003年に設立後、2009年までの収益はデジタルテレビ無線受信機チップを搭載した「携帯電話デジタルテレビ受信機」の日本での販売によるものが大部分を占めていました。パナソニックやソニーなどの企業に無線受信機チップを販売し、アジアでの売上の99%を占めるほどです。

製品の一例として、Wi-Fi6があります。Wi-Fi6は2019年からスタートしたWI-Fiの新規格で、2014年にスタートしたWi-Fi5から5年ぶりのアップデートとなります。Wi-Fi6では理論値9.6GbpsとWi-Fi5より約1.4倍高速になりました。動画コンテンツ市場が拡大している現代では、このような処理の高速化は非常に重要な要素となります。
マックスリニアではこのWi-Fi6に対応した無線受信機チップを提供しています。

また、通信を家庭などのネットワークに中継するゲートウェイや、PCなどの機器にネットワーク接続するためのルーターといった製品も販売しています。これら製品もWi-Fi6に対応し、通信の高速化に寄与しています。

Wi-Fiと類似した通信規格として、Li-Fiの提供も行っています。Li-Wiとは「Light Fidelity」の略称で、Wi-Fiのように電波ではなく、LEDの光で無線通信を行う光無線通信技術です。この技術を利用することで、通信速度は理論値224Gbpsが可能となり、Wi-Fi6の20倍以上もの速度を実現することができます。
そのためLi-Wiは通信業界で非常に注目されていますが、マックスリニアはこのLi-Wiの大手サプライヤーでもあります。

通信速度の高速化のほか、光通信の場合はWi-Fiで起こり得る電波干渉が発生せず、安定した通信が行えます。さらに電磁波障害も起こらないため、病院や飛行機内での使用も可能となります。

一方デメリットとしては、光が届く範囲でしか通信できず、電波とは異なり障害物を透過できない点があるため、障害物に強いWi-Fiとの棲み分けが重要です。

高度情報社会となり、情報通信技術は著しく発達しています。それに伴い通信される情報量も肥大化してきており、通信の安定性や高速化は世界中から求められているテクノロジー分野です。マックスリニアはそのような通信に関する様々な製品を提供し、世界中の通信ネットワーク、ひいては情報社会をより良いものにしてくれている企業です。

会社ウェブサイト
https://www.maxlinear.com/

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました