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アメリカ成長株:ガラパゴス(Galapagos):自己免疫疾患を対象とした経口小分子治療薬を開発

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アメリカ成長株:ガラパゴス(Galapagos)の概要

ガラパゴス
Galapagos NV
ティッカーコード:GLPG
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/GLPG

ガラパゴス社は主に自己免疫疾患を対象とした経口小分子治療薬を開発しています。
小分子薬は抗体薬のような巨大分子薬と比べて製造コスト、保存、投薬の面で有利です。
自己免疫疾患は、免疫が暴走することで自分自身の細胞を損傷してしまう病気で、この“免疫の暴走”に関わっているタンパク質の働きを抑える阻害剤が治療薬として有効です。

同社が開発したフィルゴチニブという阻害剤はすでにEU、イギリス、日本で承認済みで、クローン病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチなどの自己免疫疾患の治療に使われています。

同社はフィルゴチニブに続いて免疫暴走に関わるタンパク質をターゲットとした阻害剤の開発も進めていて、開発コード名、対象の疾患、標的タンパク質、一般名称は以下の通りです。

・GLPG3667(尋常性乾癬):TYK2、リン酸化酵素
・GLPG3970(潰瘍性大腸炎):SIK2 / SIK3、リン酸化酵素
・GLPG4716(特発性肺線維症):CHIT1 / AMCase、キチン分解酵素
・GLPG2737(常染色体優性多発性嚢胞腎):CFTR、イオンチャネル
・GLPG0555(変形性関節症):JAK1、リン酸化酵素
同社は最近の研究によって特定された病気の大きな原因となるタンパク質をターゲットとした阻害剤を開発しています。

しかしこのような“メジャーな”標的タンパク質の場合、競合する阻害剤がすでに販売中もしくは開発中であるケースがほとんどです。
GLPG4716のキチナーゼ阻害剤は今のところ有力な競合薬は見当たりませんが、それ以外のものは同じ作用の阻害剤がいくつか開発されています。

同社の戦略は、他を圧倒する効果を出すことでその分野を代表する新薬を目指すという挑戦的なものです。仮に既存薬よりも優位に立てなかったとしても治療薬のバリエーションを増やすという意味があります。

治療薬の使用では複数の薬剤を併用したり組み合わせを変えたりするのが普通で、治療薬にバリエーションがあることが大事なのです。

この競合が多い分野で成功して大きな利益を出せるかどうかは今後の臨床試験で他と差をつけられるかどうかにかかっています。

GLPG3970とGLPG2737が実際の患者に投薬する第2相の臨床試験に入っているので、これらがどのような結果になるのか注目したいと思います。

 会社ウェブサイト
www.glpg.com

 

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