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アメリカ成長株: グリッド・ダイナミクス(Grid Dynamics): DXに強みを持つIT関連企業

IT

アメリカ成長株:グリッド・ダイナミクス(Grid Dynamics)の概要

グリッド・ダイナミクス・ホールディングス
Grid Dynamics Holdings Inc
ティーカーコード:GDYN
上場市場:NASDAQ Small Cap

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/GDYN

カリフォルニア州サンラモンに本社を置く、IT関連企業です。2018年に設立され、2020年3月にNASDAQ Small Capに上場しました。2020年度の売上は1億1128万ドル、従業員は1894名です。

グリッドダイナミクスはIT関連企業の中でも、デジタルトランスフォーメーションに強みを持っている企業です。デジタルトランスフォーメンション(​​Digital Transformation)とはDXとも呼ばれ、デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより豊かなものへと変革していくという概念になります。

デジタル化と混同されることも多いですが、デジタルツールを用いることで部分的に業務効率化を行うデジタル化とは異なり、DXはデータやデジタル技術を駆使して、長期的な視野でビジネスプロセス全体を変革していく取り組みです。

そのようなDXを実現するために、グリッドダイナミクスではコンサルティングからプロトタイプ(試作品)開発、企業向けデジタルプラットフォームの提供などを行っています。

拠点は米国のほかヨーロッパを含め3000人以上のエンジニアを抱えており、アメリカのFortune誌が発行する全米上位500社を表すFortune500企業を中心にサービス提供を行っています。その中にはGoogleやApple、PayPal、TESLAなども名を連ね、各業界におけるアメリカの最大規模の企業とも多数取引があります。

提供するDXサービスには5つのフェーズを設けています。はじめにDX化にあたっての現状の分析、次にソリューションの設計、プロトタイプの開発、本開発、リリース後の自動化および管理です。これら各フェーズにおいてコンサルティングチーム、アジャイルエンジニアリングチーム、専用開発センターなど、最適なサービスモデル・契約モデルが用意されており、企業におけるDXを加速させます。

提供しているテクノロジーは様々ですが、人工知能・機械学習・データ分析・拡張現実・ビジュアル検索といった最新テクノロジーが注目されています。

ビジュアル検索はその名の通り画像で情報を検索できる技術で、気になったものを写真に撮ることで、ファッション・家具・食器・美術品・インテリアといった商品をすぐに見つけることができます。企業向けには微妙な違いを区別して多数の酷似した機械などの部品から同一の部品を正確に検索したり、それとは反対にパターンや特徴が似ている類似の商品を探すことにも有用です。

富士キメラ総研の調査によると、日本におけるDX市場は製造業および金融業を中心拡大していき、2030年には投資金額ベースで2兆3687億円にのぼると予想されています。

製造業ではデジタルデータの活用によって業務改革を行うスマートファクトリー、製品そのものだけではなく製品を活用するためのアフターサービスで付加価値をつけるサービタイゼーションへの投資が盛んになっています。また、金融業においてはロボアドバイザーによる資産運用や個人資産管理アプリなどにより、個人による投資も増えていくと考えられています。

グリッドダイナミクスは中規模のアジャイル開発サービスプロバイダーのリーダーに選出されたり、Googleが提供する小売業者向けのサービスであるGoogle Cloud Retail Searchの実装パートナーに指名されるなど、同社に向けられている期待が伺えます。世界中でDXが注目されている現在、その前線を走るグリッドダイナミクスの今後の活躍に注目です。

会社ウェブサイト
https://www.griddynamics.com/

 

 

 

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