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アメリカ成長株:バイアン・テクノロジー(Viant Technology):クラウド型広告サービス用ソフトウェアを提供

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アメリカ成長株:バイアン・テクノロジー(Viant Technology)の概要

バイアン・テクノロジー
Viant Technology Inc
ティーカーコード:DSP
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/DSP

カリフォルニア州アーバインに本社を置く、広告ソフトウェアを提供する企業です。1999年1月に設立され、2021年2月にNASDAQに上場しました。2020年度の売上は1億6525ドル、従業員は289人です。

バイアン社(Viant)はクラウド型広告サービスを提供する、大手広告ソフトウェア企業です。広告購入者がクラウドベースのプラットフォームを通じてデジタル広告への投資を計画、作成、実行、測定できるようにします。

1999年にティッカーシンボル「VIAN」でNASDAQに上場していましたが、2016年にメディア企業のTime Inc.に買収されました。なおTime Inc.も2017年に同じメディア企業のMeredith Corporationに買収されています。

Viantの主力製品となるのが、顧客サービス満足度95%以上を誇るオムニチャネルDSPサービスの「Adelphic」です。ちなみにDSPとはDemand-Side Platformの略称で、広告を配信してほしい広告主のためのプラットフォームです。

各チャネル(企業とユーザとの接点)ごとに広告配信サービスを変更した場合、広告効果もチャネルによってサービスを切り替え、広告の管理やモニタリングを行うためにそれぞれにアクセスしにいく必要があります。また、各チャネルごとのデータを組み合わせた総合的な効果分析も困難となります。

しかし、これらの問題を抱えた広告主はAdelphicを利用することで、TVや音声配信・街中のデジタル広告・ビデオ・モバイル・Webに至るまで、ユーザーとのあらゆる接点(オムニチャネル)における広告を単一のプラットフォームで管理することが可能となります。

さらにインターネット広告の広告枠をリアルタイムで自動的に買い付ける機能であるプログラマティック広告によって広告主側での広告運用を楽に、かつ最適化を測ってくれます。

さらにバイアン社には、もう一つの主力製品「Viant Total Graph」があります。
Viant Total Graphは、永続的に個人および世帯を識別できる情報(電子メール、名前、住所、電話番号など)を、PCやモバイルなどのデバイス、オムニチャネルにおける企業との接点から取得可能なデジタル識別子(cookie、MAID、IP、場所など)に紐づけを行います。

この個人識別子とデジタル識別子の紐付けによって、物理的に見えないデジタル上での個人や世帯の行動を可視化し、より個々人に最適化された効果の高い広告配信を行うことができます。

日本においてもデジタル広告市場は拡大してきており、2019年には初めて2兆円を超え、ついにはテレビ広告を上回っています。特にSNS広告と動画広告がデジタル広告を牽引しており、SNS広告においては広告費全体の3割を占める規模となっています。

さらには2021年1月に日本に上陸して爆発的に勢力を伸ばした音声SNS「Clubhouse」を台頭に、音声広告も注目され始めてきました。今後も様々な形でのデジタル広告配信が進んでいくと思われます。

会社ウェブサイト
https://www.viantinc.com/

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