アメリカ成長企業

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アメリカ成長株: アプライド・インダストリアル・テクノロジーズ(Applied Industrial Technologies):ベアリングや油圧等に特化した機械部品の設計・販売・メインテナンス提供会社

産業機械

アメリカ成長株: アプライド・インダストリアル・テクノロジーズ(Applied Industrial Technologies)の概要

アプライド・インダストリアル・テクノロジーズ
Applied Industrial Technologies, Inc.
ティッカーコード:AIT
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/AIT

今回紹介するアプライド・インダストリアル・テクノロジーズ社(AIT社)は、米国の「機械部品の設計・販売・メインテナンス提供会社」です。多くのメーカーの商品を、クライアントの要求に沿って、最適な解決策(=組み合わせ)を提供するというビジネスをしています。

非常に社歴は古く、創業は1923年、当初はベアリングメーカーであったようです。その後、業態を分散させて1953年に上場しています。現在はメーカーでなく、他社の製品を販売している会社です。しかし「単なる販売会社」ではありません。

技術が高く競争力のある(外部の)製品を知り、それを最適に組み合わせて販売し、販売後のメインテナンスを請け負うことをビジネスとしているわけです。このため、「鉱工業」というカテゴリーになっていますが、その事業内容は「技術コンサル」に近いものとなっています。例えば、ITコンサルが外部のソフトウェアやアプリケーションを組み合わせて、顧客のニーズに答えているのと似たビジネスとなっています。(その後のシステムのメインテナンスで食べているところも似ています)

製品知識、顧客のニーズ理解力、顧客への提案力、メインテナンスサービス(故障したら直ぐ対応する=Break Fix)、商品のデリバリー能力・・といったことがAIT社の競争力の源泉となるわけです。

AIT社が手掛けている商品は以下のようなものです。(数字は、2020年の売上比率)
・パワートランスミッション(駆動エネルギーを伝達する機械):27%
・ベアリング、生産ライン用機器:19%
・油圧・空圧機器:21%
・液体制御用機器:12%
・ホース等一般的器材:21%

製品を提供している会社(=AITが仕入れている会社)には、日本精工(NSK)も含まれています。一方、AIT社の顧客は鉱工業(37%)、機械メーカー(14%)、金属加工会社(10%)、食品会社(9%)、林業(8%)等となっています。

売上高の国別比率は米国87%、カナダ8%とほぼ北米が全てで、米国内での市場シェアは、油圧・空圧機器と液体制御用機器では1位、ベアリングとパワートランスミッションでは2位となっています。米国における設備投資の動向に直結するビジネスです。

AIT社の場合、ITコンサルとは異なり「実物」があるため、故障対応や商品提供するための拠点(=サービス・センターやディストリビューション・センター)が必要となります。米国を中心に400を超えるサービス・センター、12のディストリビューション・センターを持ちます。

AIT社自体はメーカーではないものの、米国の設備投資動向に幅広い影響を受ける事業内容です。コロナ後の経済再生に直結する成長企業と言えます。

会社ウェブサイト(IR用)
https://ir.applied.com/home/default.aspx

 

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