アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株:ハミルトン・レーン(Hamilton Lane):ファンド・オブ・PEファンズの運用会社

金融

アメリカ成長株:ハミルトン・レーン(Hamilton Lane)の概要

ハミルトン・レーン
Hamilton Lane Inc
上場市場:Nasdaq

業績リンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/HLNE

今回紹介するハミルトン社は「資産運用会社」です。ところで、資産運用をしている会社の普通株に投資するのは、少し頭を整理する必要があります。

1. ファンド・オブ・ファンズの運用会社の普通株に投資することとは

そもそも、投資をする方法はいろんな方法があります。
1)個別の会社に株式に投資する
例:このサイトで紹介しているような個別銘柄の株を買う事です。ITやバイオ等の事業をしている会社の業績が伸びることを期待して、その会社の株に投資します。
個別の投資対象の例として株式をあげていますが、個別の会社の発行する債券、国債、不動産などに直接投資する方法は、すべてこの類似方法となります。

2)ファンドに投資する
例:このサイトで紹介しているような、「米国小型成長株に投資している投資信託」に投資する方法です。どの投資信託を選ぶかは、ファンドマネージャーの腕を選んでいることです。

この場合、投資信託のファンドマネージャーの仕事は、「良い株を選ぶ=市場平均(あるいはベンチマーク)を上回るリターンを上げる株を選ぶ」ことです。

3)ファンド・オブ・ファンズに投資する
ファンド・オブ・ファンズとは、「複数のファンドに投資するファンド」です。この場合、ファンドマネージャーの仕事は、「良いファンドを選ぶ=上手なファンドマネージャーを選ぶ」ことです。

ファンド・オブ・ファンズに投資することとは、ファンド・オブ・ファンズを経由して、選んでもらった複数のファンドに投資することを意味します。

4)ファンド・オブ・ファンズを運用している会社の普通株に投資する
今回のハミルトン社のケースです。事業内容は「ファンド・オブ・ファンズの運用」です。この事業をしている会社の普通株が上場しています。上記の3)をしている会社の1)に投資することになります。

2.ハミルトン社の事業内容
ハミルトン社の事業内容は、世界中のPEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド*)やPDファンド(プライベート・デット・ファンド**)に投資に関するコンサルティングをすることです。PEとPDを合わせて、プライベート市場(Private market)という言い方もあります。

*プライベート・エクイティ・ファンド
上場していない会社の株式に投資するファンドです。例えば、上場していないベンチャー企業に投資するファンド(=ベンチャー・キャピタルと言います)はPEファンドの一つです。

**プライベート・デット・ファンド
中小企業の社債、中小企業向け貸付に投資をするファンドです。大企業の発行する社債は、市場での売買が可能です。しかし、中小企業の発行する社債の場合、発行後の売買は難しい(新しい買い手を見つけにくい)ため、基本的には満期まで持ち切りになります。

具体的には、以下のようなサービスを提供しています。
・PEファンドやPDファンドに投資するファンド・オブ・ファンズの運用を行う
・年金や金融機関等の顧客(=投資家)のために、オーダーメードのPE・PDファンドのポートフォリオを提供・運用する。
・PEファンドやPEファンドの投資について、投資家のためにアドバイス・コンサルティングを行う

1991年に創業され成長を続け、2020年3月31日時点のデータでは
・顧客:世界中の年金や機関投資家等の500の投資家
・拠点:日本を含む16か国に拠点を持っています。
・ディスクレショナリー契約(運用をハミルトン社が一任されているファンド)の総額:680億ドル(約7兆円)
・アドバイザリー契約(ハミルトン社がアドバイスを行う資金)の総額:4340憶ドル(約46兆円)とのことです。PE関連の運用会社としてはかなりに大手になっています。

このような商売は、一度採用される(投資家から資金を任されたり、アドバイザーとして契約される)と、しばらくは安泰です。また、特に大手の保守的な機関投資家や年金は、ハミルトン社のような大手の運用会社をつかいたがります。このため、ハミルトン社の経営も非常に安定して成長しています。

ハミルトン社の顧客になるには、年金や機関投資家に匹敵する莫大な資金力が必要です。しかし、ハミルトン社のオーナーになる=普通株の投資家になる、のは少額の資金があれば十分です。

会社ウェブサイト
https://www.hamiltonlane.com/

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました