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アメリカ成長株:ナショナル・ビジョン(National Vision) 独占市場となっていたメガネ販売に効率化とオンライン販売で挑む

耐久消費財

アメリカ成長株:ナショナル・ビジョン(National Vision)の概要

ナショナル・ビジョン・ホールディングス
National Vision Holdings Inc
ティッカーコード:EYE
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/EYE

日本では様々なデザインのメガネを街中でお手軽な価格で気軽に買えますが、アメリカでは平均してレンズが1万円以上、フレームだけで3万円近くするそうで、レンズ込みで1万円以下で買える日本とは事情が違うようです。

その理由としてアメリカではメガネは立派な治療用装具という位置づけにあり、目の診断やメガネ代金も保険適用になることが挙げられます。ただしこの保険は日本のような皆保険ではなく任意であるため加入していなければ全額負担となります。

そのためメガネを購入するためには医師の診断と処方が必要で、“検眼医”と呼ばれる国家資格の職業がアメリカには存在しています。

なぜか日本では近視や乱視などの視力補正のためのメガネは保険適用になりませんが、それがなかったら社会生活が成り立たないという点ではその他の治療用装具と変わらないものであり少し腑に落ちないものを感じます。実際多くの先進国ではアメリカと同じような検眼医の制度があり、日本だけが取り残されている状態です。

検眼医は眼科医とは違って病気の治療までは行わず、緑内障などの疾患が見つかった場合には専門医を紹介するがそれ以上は踏み込まないという立場にあります。

メガネの購入は、独立して開業している検眼医を受診してから処方箋を持ってメガネ店に行くというのが従来の流れでしたが、ナショナルビジョン社は検眼医を抱き込むことで診察とメガネ販売を組み合わせて効率化しました。

このことはコストダウンだけでなく、顧客には優れたサービス、検眼医には優れた環境を提供することにもつながりました。

資格取得後の検眼医は多額の学生ローンを抱えているケースが多いのですが、同社は学生ローンの返済プログラムを提供することでその負担を軽減する手助けをしていて、これは検眼医を目指している学生のリクルートで有利に働くとものと思われます。

アメリカでのメガネの価格が高止まりしていた原因は保険適用の治療用装具であることから低価格化の努力がされてこなかった経緯や、業界最大大手の一社が長年にわたってメガネ市場を独占してきた事にあると言われています。

この独占市場に挑んでいるのが同社のような新規参入組であり、業務の徹底した効率化や販売のオンライン化で対抗しています。

ところで、長期的には成長が期待されますが、短期的には少し注意が必要です。これは、コロナによって好材料と悪材料があるからです。

まず好材料ですが、世界中で進められている感染症対策のためのテレワークの推進や会議のオンライン化によってパソコンやスマホで目を酷使する機会が増えています。そうなると当然メガネの需要も高まっていくことが期待されます。

しかし一方で、正常化の見通しが立たない生産や輸送が足を引っ張っばるという、調達上の悪材料があるからです。好材料と悪材料がどのように出てくるのか、少し時間をかけてみる必要があります。

 会社ウェブサイト
www.nationalvision.com

 

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