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アメリカ成長株:エイドス・セラピューティクス(Eidos Therapeutics) アミロイド蓄積が引き起こす心筋症と神経障害の経口治療薬を開発

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アメリカ成長株:エイドス・セラピューティクス(Eidos Therapeutics)の概要

エイドス・セラピューティクス
Eidos Therapeutics Inc
ティッカーコード:EIDX
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/EIDX

同社が開発のターゲットとしているのはトランスサイレチン(TTR)という血液中に多く含まれているタンパク質で、主にビタミンAを運ぶ役割を果たしています。

健常者のTTRは4つの分子が規則正しく結合して血液中をスムースに流れていますが、遺伝もしくは環境の要因で“異常な”TTR を持っている人が一定数います。この異常なTTRは構造上不安定で正しい結合ができず大量にくっつき合って“アミロイド”と呼ばれる厄介な凝集体を形成してしまいます。

アミロイドは水に溶けない繊維状の物質で、血管内でゴミのようにへばりついてしまって臓器や組織に深刻なダメージを与えることがあります。これが心臓で起こると “TTR心筋症”、末梢神経で起こると“TTR多発神経障害”を引き起こしますがどちらも命に関わるものです。

TTRは主に肝臓で作られるため、正常なTTRを作ることができる健常者の肝臓を患者に移植すればよいわけですが、ドナー不足、拒絶反応、感染症など移植手術に付随する問題が避けられません。

同社が開発した“AG10”という薬剤はTTRを安定化させることでアミロイド化を防ぐタンパク質の安定化剤で、TTR心筋症、TTR多発神経障害の治療を目的としています。AG10は服用するだけで済む経口薬なので、肝臓移植とは比較にならないほど手軽であり、多くの患者を救うことになるでしょう。

不安定なタンパク質が形成するアミロイドの蓄積が原因と考えられている疾患には、アルツハイマー病、リウマチ、狂牛病などがあり、AG10のようなタンパク質の安定化剤が治療薬として開発されています。

アルツハイマー病やリウマチは世界に数千万人単位で患者がいて今後も増え続けると言われており、アミロイド蓄積を防ぐ治療法の確立が求められています。

会社ウェブサイト
https://eidostx.com/

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