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アメリカ成長株:アドバンスド・ドレイネッジ・システムズ(Advanced Drainage Systems) 雨水処理システムで地球温暖化に立ち向かう

公益産業

アメリカ成長株:アドバンスド・ドレイネッジ・システムズ(Advanced Drainage Systems)の概要

アドバンスド・ドレイネッジ・システムズ
Advanced Drainage Systems Inc
ティッカーコード:WMS
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/WMS

余程の大雨でも降らない限り日常生活の中で雨量を気にすることはありません。しかし、庭木の水やりの代わりにちょうどよく外出には傘が必要になる程度、例えば1時間あたり2ミリの雨量でも実はかなり水の量になります。10メーター四方=100平米に2ミリの水が降れば、200リットル、重量にすると200kgもの水になります。

この大量の水は自然に地中に吸収される分を除き、ほとんどが側溝に集められた後に下水や河川へ流されていきますが、降水量が排水設計基準値を超えるとあっという間に溢れてしまって道路の冠水や河川の氾濫を引き起こします。しかもこの雨水がただの水なら問題はないのですが、都市部を流れてきた雨水の中には有害物質が含まれていて河川や海を汚染する原因となります。

大雨によって引き起こされるこのような問題を解決するために“雨庭”という方法が考案されました。これは雨水を人工の池に貯めておいて徐々に地下の地中に浸透させるというもので、排水溝や下水への流入量を大幅に減らすことができます。

アドバンスト・ドレナージ・システムズ社が提供する雨水処理システムは“雨庭”と同じように、集めた雨水を地下タンクに貯水した後に徐々に地中に浸透させるものです。

同社のシステムでは以下の順で雨水を処理します。
1)集水
2)地下タンクへの貯留
3)地中への浸透
4)水源としての利用
これらの連携によって効率よく雨水を処理・利用し、雨が降った場所に留め置きます。

同社の雨水処理システムは商業施設、住宅、農業、林業、空港、軍事施設、鉄道などで広く使われていいます。特に、軍事施設で使用されているという事実は、同社の技術の信頼と実績を裏付けるものです。

地球温暖化の影響によって、従来あまり雨が降らなかった地域でも雨量が増加したり集中豪雨が発生するようになり、増え続ける雨水への対策は急務となっています。

災害レベルの集中豪雨はインフラにもダメージを与えますが、同社は自然災害によるシステムの破壊からの素早い復旧にも力を入れていて、災害に強い構造、敏速な配送と設置、環境の保護によって実現しています。

環境の保護とは、環境にできる限り変更を加えないという意味であり、自然に溶け込むようなシステムを構築することで過去に無かったような災害を引き起こさないように務めることです。これは“グリーンインフラ”いう言い方もされています。自然の持つ力を利用し、災害を減らし、持続可能な社会を目指すシステムの一角を担うものです。

地球温暖化による災害が増えつつある昨今、早急に対策を打たなければならないのは明らかですが、原因については諸説ある上に国家間の争いもあり、世界中で協力して温暖化を止めるというのもなかなか難しいのが現状です。

皮肉なことですが、温暖化による異常な集中豪雨が増えれば増えるほど雨水処理を請け負う企業にはかえって好都合であり、同社の技術が生かされる場面が増えていくことになるでしょう。

 会社ウェブサイト
www.ads-pipe.com

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